米国、露による黒海封鎖解除に向けてウクライナへ対艦ミサイル提供へ=報道
ウクルインフォルム
米ホワイトハウスは現在、ロシアによる黒海の封鎖を解除することに役立たせるべく、高度な対艦ミサイルをウクライナ軍へ提供するための作業をしている。
ロイター通信が関係者の発言をもとに報じた。
ロイターは、関係者が話したのは2つのミサイルだとし、1つはボーイング社製のハープーン、もう一つはノルウェーのコングスベルグ社と米国のレイセオン・テクノロジーズ社のNSMだという。これらが米国から直接提供されるか、これらミサイルを保有している欧州の同盟国を通じて間接的に提供される可能性があると説明された。これらミサイルは、250〜300キロの射程を持ち、プーチン露大統領がより相手の話を聞かざるを得なくなる、あるいは、ウクライナにロシアの黒海艦隊を破壊することを可能にさせるものだという。
なお、黒海の作戦圏には、現在、潜水艦含む、約20のロシア海軍の艦船が展開している。
報道には、ウクライナはまた70キロ先の敵を攻撃できるロッキード・マーティン社製多連装ロケットランチャーM270を必要としているとある。これがあれば、他の多くの火砲の3倍離れた地点を攻撃できるようになる。ウクライナへのM270あるいはM142HIMARSのような類似システムの提供は、総額400億ドルのウクライナへの追加支援法の採択の後に審議されるという(編集注:19日、米上院が同法を採択した)。