ドゥダ・ポーランド大統領、ウクライナ国会で演説 「ロシアからの賠償金でウクライナの復興が行われるべき」
ウクルインフォルムの記者が伝えた。
ドゥダ大統領は、ポーランドは、ロシアによって破壊されたウクライナのインフラの復興を積極的に支援していきたいとし、そのためには特別復興基金が必要であり、今年の5月22〜26日に開催される世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)の際に世界のリーダーたちのそのことについて話すと発言した。
同時に同氏は、「しかし、ウクライナのことは、何よりも侵略国の資金で復興されなければならないことも覚えておこう。ウクライナに侵攻し、ウクライナの建物を破壊し、ウクライナの産業を破壊し、ウクライナの農産物を奪い、ウクライナで人々を殺害しているロシア連邦の資金の資金によってだ」と強調した。
同氏は、ロシアからの戦争賠償によってウクライナが復興されねばならないとし、「何よりも、現在西側の銀行にて凍結されている、多額の外貨準備がそれに当てられるべきだ」と強調し、ロシアがウクライナに侵攻したのだから、ロシアがその支払いをしなければならないと発言した。そして、「その点には一切の疑いはない。誰が侵略者で、誰が侵略されたのか、誰の領土が略奪されたのかは明白だ」と発言した。
さらにドゥダ氏は、「私は、新たな善隣条約を締結する時が来たと強く確信している。私たちが、少なくとも過去数か月にわたり築いてきたものを考慮する内容のものだ」と発言した。
また同氏は、ロシアの侵略は、ウクライナとポーランドの間の自動車・鉄道網やインフラの連結が不十分であることを示したと発言した。また、両国の国境が「分断するのではなく、団結するものであるべきだ」と発言し、キーウとワルシャワの間の高速鉄道の開通を両国の良好な関係の印とすることを提案し、「私たちはそれを一緒に建設しよう」と強調した。
なお、22日、ドゥダ・ポーランド大統領がキーウを訪問している。