ロシアは対ウクライナ戦争に「ネオナチ」を参戦させている=独誌
ウクルインフォルム
ドイツのシュピーゲル誌は、ロシア連邦はウクライナに対する戦争の目的の一つとして「非ナチ化」を宣言していたが、そのロシア自体が戦闘に自国のネオナチ関係者を参加させていると報じた。
22日、シュピーゲルがドイツ連邦情報局(BND)の報告をもとに報じた。
BNDの機密報告によれば、対ウクライナの戦闘には、多くのロシアの右派過激派やネオナチ志向の人物が参加しているとし、その中には、極右思想で知られる「ロシア帝国リーグ」や「ルーシチ(Русич)」といった団体のメンバーも含まれるという。
報道には、ロシア政権は少なくとも一人の「極右の人物」を自らの目的のために利用しているとあるが、その人物は特定されていない。
BNDの専門家たちは、このような団体や人物との協力は「いわゆるウクライナの『非ナチ化』という、戦争の表向きの理由を不合理なものとしている」と指摘している。
シュピーゲルはまた、極右団体「ロシア帝国運動」の準軍事組織「ロシア帝国軍団」も戦闘に参加しているとし、この戦闘員たちは2014〜2015年にもウクライナ東部でロシア側で戦闘に参加していたと報じている。
また、ロシアの民間軍事会社「ワグナー」との繋がりを持つ極右団体「ルーシチ」の戦闘員もまた、2014〜2015年にウクライナ東部で戦闘に参加していたと書かれている。シュピーゲルは、ルーシチが今回戦闘に加わったのは4月初旬より前のことだろうと報じた。
写真:dpa