ウクライナは多連装ロケットシステムMLRSが「明日にも必要」=イェルマーク宇大統領府長官
ウクルインフォルム
ウクライナのイェルマーク大統領府長官は27日、西側諸国がウクライナに対して、これまで以上の長距離砲撃も可能となる多連装ロケットシステム「MLRS」をできるだけ早く提供するよう要請した。
イェルマーク氏がテレグラム・チャンネルに書き込んだ。
イェルマーク氏は、米国にてMLRSのウクライナへの提供を巡る議論が続いていると伝え、米CNNの報道をもとに、パートナー国は来週決定を採択して、ウクライナにこのシステムを提供する可能性があると指摘した。
そして、イェルマーク氏は、「私たちは、火砲やその他の支援につき感謝している。しかし、私たちがロシアの侵略を止めて、前線で実感できる優位を得る上で助けとなるのは、最新のMLRSである。防空システム、戦車、その他の武器と並び、同システムを私たちは明日にも必要としている。その武器について、私たちは、ロシアの侵攻を止め、一時的被占領地を解放するために頼んでいる。食料危機は、私たちの土地の解放と港の封鎖解除によって解決可能だ。より迅速な決定採択が必要であり、時間を無駄にしてはいけない。ウクライナでは、人命と町の破壊が時間が経過の代償となっている」と書き込んだ。
同氏はまた、第三次世界大戦の脅威は存在するが、それはウクライナ領で軍事的にロシアに勝利し、侵略国に経済的圧力を強めることによって防ぐことが可能だと指摘した。
これに先立ち、26日、米CNNが、バイデン米政権がウクライナに対して、同国が求め続けていた多連装ロケットシステム「MLRS」を提供する方向でまとまりつつあると報じていた。