ルハンシク州で激しい戦闘続く ドネツィク州は戦車や火砲で砲撃の被害多=各州行政府報告
30日8時時点の各州軍行政府の情報をまとめた報告書に書かれている。
ルハンシク州(東部):シェヴェロドネツィクとリシチャンシクを巡る戦闘にて、敵は航空機を含むあらゆる武器を使用。ウクライナ軍は防衛を維持している。シェヴェロドネツィクでは、住民が2名死亡、5名負傷、12軒の建物が破壊された。建物の破壊は、リシチャンシク18軒、ウルビウカ10軒+文化会館、ゾロテー3軒、ニルコヴェ、ミコライウカ、ヴィクトリウカで2軒ずつ。
ドネツィク州(東部):バフムート、アウジーウカ、ソレダール、ニュー・ヨルク、ネタイロヴェ、テチャニウカが銃、戦車、火砲、迫撃砲、グラートで攻撃されている。住民3名が死亡、2名が負傷。24の施設が損傷(内20軒が住居)、朝から敵はマルインカとノヴォミハイリウカを砲撃。ドネツィク州はガス供給がない。水と電気の供給は部分的に再開している。
ドニプロペトロウシク州(南部):夜間、空襲警報継続。ロシア軍は、アポストロヴェとゼレノドリシクを砲撃。被害者なし。
スーミ州(北部):夜間を通じてスーミ地区とショストカ地区の国境隣接地域に対して、多連装ロケットランチャー、自走榴弾砲、迫撃砲にて砲撃が続いた。空からのミサイル攻撃も確認。民間インフラが破壊。被害者なし。
ハルキウ州(東部):ハルキウ市は夜間は相対的に平穏だった。単発の砲撃音が聞こえ、被害者は出なかった。ハルキウ地区が敵の砲撃の被害を受けており、ツィルクニ村にて住民2名が負傷、シェタコヴェ村にて女性1名が負傷した。夜間、ロシア軍はまたしてもメレファを砲撃、倉庫で火災発生。最新情報では犠牲者なし。
オデーサ州(南部):夜間と朝、敵のミサイル攻撃が2回あった。ミサイル1つは防空システムが撃墜。もう一つは、ドニスロウシキー潟の使われていない橋に着弾した。近隣の民間の建物に損傷あり。被害者なし。
ミコライウ州(南部):ロシア軍は夜間ノヴィー・ブフの中心地を砲撃。店、薬局、住宅が損傷。住民2名が負傷。ベレズネフヴァテにて砲撃継続。最新情報では、学校と住宅が損傷。被害者・破壊情報は確認中。
ヘルソン州(南部):戦闘が継続。旧ヴェリコオレクサンドリウカ地区の全ての村、ノヴァ・ヴォロウツォウカと近隣の村、ヴィソコピッリャで情勢緊迫。地元住民は、ロシアの航空機や重火器を多く目撃している。ミコライウカ州とドニプロペトロウシク州との州境にある村では、電気と水の供給が止まったままである。へニーチェシク地区の状況は困難。
その他の州は夜間相対的に平穏だった。
なおウクライナでは、2月24日からロシアの全面的侵略を受けている。4月中旬以降、ロシア軍は、戦力をドネツィク・ルハンシク両州に集中させて侵攻を続けている。