ウクライナ外務省、ロシアとの戦争における勝利の基本を指摘
ウクルインフォルム
ウクライナ外務省は3日、ロシアが開始した対ウクライナ戦争において、ウクライナが勝利するための主な基本は、最大限の対露制裁、必要な武器の供給、欧州連合(EU)完全加盟へ向けた加盟候補国地位の付与の3つだと指摘した。
外務省がロシアの全面的侵攻から100日が経過したことに合わせてコメントを発出した。
外務省は、現在の全面的戦争100日間でクレムリンは「ウクライナを屈服させる」という主要な目的を達成できず、代わりにロシアは世界で最も多くの制裁を科されている国となり、同国の国際機関・国際行事での活動は著しく制限される、あるいは参加が停止されたと指摘した。
また外務省は、「ロシアのウクライナの人々への犯罪、ウクライナ経済の破壊、全世界への飢餓による脅迫を止めるためには、ウクライナへの一貫したサポートが今後も続けられるべきである。(中略)ウクライナの勝利のための主要な基本は引き続き不変であり、最大限の制裁圧力、必要な武器の供給、EU完全加盟へ向けた候補国地位の付与である」と強調した。
さらに、ロシアが戦争を止めず、自らの犯罪に対する然るべき罰(賠償金や戦争犯罪に関する判決)を受けるまでは、対露制裁は強め続けなければならないと強調した。
コメントには、「プーチン政権は世界における影響力と、侵略、情報・心理作戦、汚職拡散、侵略利益を保護するための歴史と文化の改ざんを実施する能力を失わなければならない」と書かれている。
外務省は、国際社会に対して、ロシアのウクライナに対する犯罪の捜査のための特別法廷の設置を支持するよう呼びかけた。
さらに、ウクライナの今次の戦争における勝利は世界の安全保障機構刷新とロシアや、その他の国際的侵略の再現を不可能とする効果的なメカニズムの創出に向けた後押しとなると強調した。