ロシア軍、占領地のドネツィク市を砲撃した上でウクライナ軍の仕業と喧伝=偽情報対策センター
ウクルインフォルム
ウクライナの偽情報対策センターは、ロシア軍が4日にプロパガンダに都合の良い映像作りのために、2014年から占領している東部ドネツィク市を砲撃したと伝えた。
5日、国家安全保障国防会議(NSDC)傘下の偽情報対策センターがテレグラム・チャンネルにて主張した。
偽情報対策センターは、「(4日)夜、プロパガンダメディアは、『ドネツィクにて複数の爆発が鳴り響いた。…ウクライナ軍は『グラート』にて40発の砲弾を発射し、市の中心部に着弾した』と発表した。しかしながら、そのようなロシアメディアの発表は、被占領下ドネツィクの目撃者たちのメッセージによって砕け散っている」と指摘した。
センターは、ドネツィク市の目撃者たちがロシア軍こそが同市を砲撃したと伝えていると指摘し、「クイビシェウシキー地区(編集注:ドネツィク市内)から攻撃し、ヴォロシロウシキー地区を越え、カリニンシキー地区へ落ちた」「カリニンシキーに飛んできた。マキーウカから飛んできた。分かりきったことだ」「飛来はマキーウカからだった」などと書いていることを報告した。
さらに、センターによれば、住民たちは今回の砲撃につき、「人々が少しずつ起きていることを理解し始めており、彼らをまた『ウクライナが悪い』ということで説得しなければならなくなっている」と述べているという。
その上でセンターは、「プロパガンダ担当者たちの行為は概して被占領地の住民を脅すことと、『特別作戦』正当化することを目的としている。それは、侵略軍にはニュースのタイトルのために民間人を砲撃する用意があるという冷笑主義を改めて際立たせることになっている」とコメントした。