ウクライナとロシアとの和平協議が近々行われることはないだろう=米国務省
ウクルインフォルム
ドンフリード米国務次官補(欧州・ユーラシア担当)は8日、戦争は協議によって終わるものだが、ロシアの対ウクライナ戦争においては和平協議は近々行われることはないだろうとし、米国はウクライナの協議上の立場を強めるために行動していくと発言した。
ドンフリード国務次官補が記者会見時にウクルインフォルムの特派員の質問にコメントした。
記者から、ウクライナにおける戦争の終結手段に関する米国の立場を尋ねられると、ドンフリード氏は、「私は、外交が戦争を終わらせるという(バイデン大統領のニューヨークタイムズ紙掲載の)コメントは、非常に重要だと思っている。彼は、最終的にはこの戦争は外交的手段で終わることになると述べたゼレンシキー大統領の発言を引用したのだ」と発言した。
同氏は、バイデン米大統領は米国はウクライナの協議上の立場を強めるためにあらゆることを行っていると明言したと強調した。
同時に、同氏は、「しかし私は、その協議のテーブルは、残念ながら近く生じるものではないと思っている」とし、今のところロシアが良心的な対話を行うことを示す兆候は全くないと指摘した。
さらに同氏は、ウクライナ問題をウクライナ抜きで協議することを回避するとの原則を改めて確認した。「私たちは、ウクライナが自由で民主的で独立した国家である権利を支持している。ウクライナ抜きにウクライナのことは何も(編集注:協議しない)。私たちは、ウクライナの主権と領土一体性の保護にコミットし続けている」と強調した。
その他同氏は、今年2月から、米国はウクライナに63億ドル相当の防衛、人道、経済の支援を提供したと喚起した。
同氏は、「ウクライナの戦いは、私たちの闘いだ。それは、私たち全ての民主主義と自由を巡る闘いだ。そのため、私たちはウクライナの人々とともに方針を維持している。なぜなら、自由は所与のものでないことを理解しているからだ」と発言した。