ルハンシク州シェヴェロドネツィクを巡る戦闘継続、ドネツィク州では民間人3名死亡=各州報告
ハイダイ氏がフェイスブック・アカウントに書き込んだ。
ハイダイ氏は、「あいつらは過去8年間、ルハンシクで何も再建しなかったが、今も(編集注:制圧した)ポパースナやルビージュネにて水も電気も再開しようとしていない。壊しているだけだ。『ロシアの世界(ルスキー・ミール)』とは砂漠のことである。その目的を敵は達成しようとしているのだ。氷の宮殿や『アゾト』社の主要部門、アンモニア製造所が誰の邪魔になるというのか? やつらは、数千人の人々の仕事への希望を奪ったのだ」と書き込んだ。
同氏はまた、シェヴェロドネツィク、ヒルシケ、ポパースナ共同体で戦闘が続いていると伝えた。また、ロシア軍はニルコヴェ、ミコライウカで襲撃をしようとしているが、ウクライナ軍はロシア軍を砲撃し撃退したと伝えた。またトシキウカ北西周辺でも襲撃を撃退したとのこと。
また、ハイダイ氏は、リシチャンシクから前日16名の住民(内3名児童)がドネツィク州へ避難したと報告した。
東部ドネツィク州のキリレンコ軍行政府長官は、テレグラム・チャンネルにて過去24時間で同州では民間人が3名殺された、2名はアウジーウカ、1名はノヴォウクラインカだと報告した。同時に、ヴォルノヴァハとマリウポリの犠牲者数は引き続き判明していないと指摘した。
また、各州の州軍行政府の10日8時時点の情報をまとめた報告書によると、ドネツィク州では、バフムート、ニュー・ヨルク、カリノヴェ、ペルヴォマイシケ、フロモヴェ、ミキリシケが戦車、榴弾砲、迫撃砲、航空機、多連装ロケットシステム「グラート」にて攻撃され、民間人3名が死亡、17軒の施設が損傷したという。州内はガスが止まっており、水と電気が止まっているところもあるとのこと。住民に対しては避難が勧告されており、ポクロウシク〜ドニプロ間を避難電車が走っていると伝えられた。
同報告におけるその他の州の様子は以下のとおり。
ドニプロペトロウシク州(南部):夜間ヘルソン州と接する自治体3つで敵の砲撃あり。破壊あり。破片により住民1名負傷。朝、ロシア軍はドニプロ地区をミサイルで攻撃。暫定情報では、負傷者なし。
ハルキウ州(東部):ハルキウ市は夜、砲撃と空襲警報が続いた。多連装ロケットシステムによりシェウチェンキウシキー地区が攻撃を受けた。暫定情報では犠牲者なし。ハルキウ州は、過去24時間で2名の民間人が死亡、15名が負傷。
ミコライウ州(南部):ベレズネフヴァテ共同体への砲撃続く。昼夜問わずシローケ共同体が砲撃を受けている。暫定情報では、犠牲者・被害なし。夜間、インフルカ共同体が砲撃を受けた。犠牲者なし。砲撃は主に自治体の外に着弾。
ヘルソン州(南部):前日一日中激しい爆発音が続いた。戦闘は州境で継続。ベルスラウ地区の自治体が危機的状況。ロシア軍は失った拠点を取り戻そうとしている。州内は、1週間以上携帯通信、インターネットがない状況。ロシア軍が一時的に支配している自治体では、多くの地雷が平原、道路、橋に設置されている。ロシア軍はまた、追加で防衛線を築いており、地雷を設置している。
それ以外の州は相対的に平穏だった。