ゼレンシキー宇大統領、民間人保護のために現代的防空システムの提供を要請
ウクルインフォルム
ウクライナのゼレンシキー大統領は14日、ウクライナの都市に暮らす市民をロシアのミサイルから守るために、現代的防空システムが必要だと発言した。
ゼレンシキー大統領がデンマークの報道機関のための記者会見の際に、記者からの15日のNATO国防相会合から何を期待するかとの質問に答える形で発言した。
ゼレンシキー氏は、ロシアのミサイルによるウクライナの町々のへの攻撃により民間人が死んでいることに注意を向け、「毎日10〜15弾の巡航ミサイルが私たちの領土、民間の住宅街に着弾している。それが大きな問題なのだ。1か月に300弾のミサイルが使われ得ることを計算するのは難しくない。どれぐらいの人が亡くなる可能性があるかはわかるだろう。そのため、私たちが、以前提案した手段で空を閉じることが適わないのであれば、私たちは今は、私たちの防衛を強化し、一般市民へ着弾する数を減らすことのできる防空システムの提供を要請する。私は、そのサポートを強く期待している」と発言した。
同氏はまた、現代的防空システムのサポートを欧州の国々からも期待しているとし、「米国だけではなく、欧州のパートナーたちもそれは可能だ。私たちは、欧州の人々のそのような決定をとても待ち望んでいる」と強調した。
さらに同氏は、全面的戦争が始まってからウクライナは様々な支援を要請してきたとし、その一つが飛行禁止空域の設定だったが、それができない場合の代替案も示してきたと喚起した。「私たちは常に代替案を見つけてきた。空を閉じられないのなら、航空機を提供して欲しい。私たちは航空機を受け取っていない。航空機の提供がだめなら、現代的防空システムを提供して欲しい」と発言した。
写真:大統領府