6月26日はクリミア・タタール民族旗の日
1991年6月26日、シンフェローポリ市にて、クリミア・タタール民族大会である第2「クルルタイ」の活動が始まった。第1「クルルタイ」は、74年前となる、1917年にクリミア・バフチサライ市で開催されている。
1917年、クルルタイがクリミア・タタール民族旗を採択した。
クリミア・タタール民族旗は、一面の水色に、左上に「タムガ」と呼ばれる黄色い紋章が入ったもの。水色は、テュルク民族の伝統的な色として知られ、クリミア・ハン国の旗にも利用されてきた。タムガは、クリミア・ハン国を代々支配してきたギライ一族の紋章である。
26日、クリミア・タタール民族旗の日を記念して、ウクライナ外務省庁舎の入り口前にて、ウクライナ国旗と並び、クリミア・タタール民族旗が掲げられた。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
掲揚セレモニーには、ジェパル(ジャパロヴァ)第一外務次官、チュバロフ・クリミア・タタール民族代議機関「メジュリス」代表、タシェヴァ・クリミア人民共和国ウクライナ大統領代表、セイタブライェフ国営企業「クリミアの家」総裁(映画監督)が出席した。
写真:ルスラン・カニュカ/ウクルインフォルム
ジェパル第一次官は、「今日、私たちはこれを初めて、首都キーウが他の町同様にミサイル攻撃を受けている際に行っている。かなり厳しい時である…。私は、全てが始まったのがクリミアからであることを理解すること、2014年のクリミア占領、今日の現状に直接の影響を及ぼしているその占領の被害について、常に覚えておくことが非常に重要だと思っている」と発言した。
また、同日、クリミア自治共和国ウクライナ大統領代表部は、フェイスブック・アカウントにて、今日はウクライナ国旗と並んで、クリミア・タタール民族旗を掲げるよう呼びかけた。
代表部は、クリミア・タタール民族旗の日お祝いのスローガンは「二つの旗、一つの国」
であることを喚起した。
その他、在日ウクライナ大使館も同日、ツイッター・アカウントにて、クリミア・タタール民族旗を掲げたこと、クリミア・タタール人がクリミア半島の先住民族であること、現在占領下でロシアが彼らのアイデンティティを壊そうとしていることを伝えている。
6月26日はクリミアタタール民族の旗の日です。この旗は、キリミア半島の先住民族であるクリミアタタール人のアイデンティティの象徴であり、ソ連時代に禁じられていました。現在、クリミア半島を占領しているロシアが再びクリミアタタール人のアイデンティティを壊そうとしています。 pic.twitter.com/jAK1iAY9dm
— 在日ウクライナ大使館 (@UKRinJPN) June 26, 2022