ロシアは重要な国際行事がある時にエスカレーションに踏み切る=ゼレンシキー宇大統領
ゼレンシキー大統領が26日夜の動画メッセージの際に発言した。
ゼレンシキー氏はとりわけ同日朝、ロシアが再びキーウ市へミサイル攻撃を行ったことを指摘した。同氏は、「早朝、世界第2の軍は、幼稚園と集合住宅に対して得意げに勝利した。男性が死亡、37歳だった。負傷者も出た。その中には、ジェーニャという名の女の子もいた。7歳だ。亡くなった男性の娘であり、現在小児病院に入院している。彼女の母親も負傷した。なお、彼女はロシア国籍者だ。このような有様だ。彼女は、私たちの国で何の脅威も受けていなかった。彼女は完全に安全な場所にいた。ロシアが、全てを敵だと決めつけるまでは。女性、子供、幼稚園、集合住宅、病院、鉄道を…」と指摘した。
同氏はまた、ミサイルはミコライウ州、チェルニヒウ州、オデーサ市、チェルカーシ市にも着弾したと報告した。さらには、ハルキウ州、スーミ州、ドンバス地方、南部への砲撃も止まっていないと指摘した。
その上でゼレンシキー氏は、「これらミサイルが現在意味するところは何か。昨日の、土曜日の24時間だけで62発のミサイルは何なのか。それらは、国際行事がある時にいつもエスカレーションを引き起こすという、ロシアの手癖を示している。同時に、それらは決意でもある。例えば、今日ドイツにて首脳会談で集まったG7首脳が、ロシアの対ウクライナ、対欧州侵略を止める強力な共同の能力を持っていることでもある。止めることは可能だ」と発言した。
同氏は、ウクライナが要請しているもの全て、武器、財政支援、対露制裁を、必要な時期に受け取ることができれば、止めることは可能となると発言した。
そして、「この戦争において、それ以外のことはあり得ない。なぜなら、正にここ、キーウの上空、オデーサ近海、ハルキウ州、ドンバス、ヘルソン、ザポリッジャ州で、欧州の将来の生活が決まっているからだ。私たちのところ、ウクライナにおいてであり、他の場所でではない」と強調した。
同氏はさらに、ウクライナ軍は放たれたミサイルの一部は防空システムが撃墜しているが、一部だけしか撃墜できていないのであり、ウクライナには強力な、現代的で完全な防空システムが必要だと強調した。「それについては毎日パートナーたちと話している。すでにいくつかの合意がある。そして、パートナーたちは、彼らが真にパートナーであって、傍観者でないのであれば、より速やかに動かなくてはいけない」と発言した。
また同氏は、「占領者、テロリストは、全力で叩かねばならない。彼らが、誰かに圧力をかけられる、倒せるなどと思わないように。もちろん、ロシアには、私たちの自分の力への自身ほどには、ミサイルはない。しかし、ロシアの武器は、より強力な武器によってのみ止めることができるのだ」と強調した。
同時に同氏は、ロシアの攻撃の犠牲者遺族に哀悼を表明し、負傷者には必要な支援が与えられると伝えた。
写真:大統領府