ウクライナ抜きで欧州の安全を保証することは不可能=ゼレンシキー宇大統領

ウクライナ抜きで欧州の安全を保証することは不可能=ゼレンシキー宇大統領

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ウクライナのゼレンシキー大統領は29日、ロシア連邦の攻撃的な反欧州政策が続き、同国が戦争を展開する中で、欧州における安全をウクライナ抜きで保証するのは不可能だと発言した。

ゼレンシキー大統領が29日夜の動画メッセージで発言した

ゼレンシキー氏は、「今朝、私は北大西洋条約機構(NATO)首脳会談に参加した。それは特別な首脳会談だ。変化の首脳会談だ。同盟は、ロシアの攻撃的反欧州政策と私たちの国に対する戦争を受けて、自らの戦略を変えている。そのような条件下で私たちの国家抜きに欧州における安全を保証することが不可能であることは明白だ」と発言した。

また同氏は、ウクライナはその変化がウクライナとNATOにとっての具体的な決定へと変貌するようにあらゆる行動を行うと発言した。

同氏はさらに、「私たちには、安全の明確な保証が必要だ。私たちは保証を得る。そして、私は今日、NATO加盟国に対して、私たちの共通の欧州安全保障機構においてウクライナの完全な参加を想定するような決定のフォーマットを見つけ出すよう要請した。NATO加盟国に対して、ミサイル防衛システムのウクライナへの供給の加速、テロ国家への圧力の著しい強化も呼びかけた」と発言した。

同氏はまた、29日だけで、ミコライウには民間インフラに10発ものロシアのミサイルが発射されたのであり、それはロシアに対する圧力が不十分であることを証明していると伝えた。さらに、発射されたミサイルの1つは、超音速対艦ミサイル「オニクス」(P-800)であり、それが5階建ての一般の集合住宅を破壊したと述べた。さらには、オチャキウとドニプロへもミサイル攻撃があり、ハルキウ州、スーミ州、ドンバス地方へも砲撃が続けられたと報告した。同氏は、東部では、リシチャンシク、アウジーウカ、バフムート方面が非常に厳しい状況にあると伝えた。

その上で、同氏は、「私たちの軍人が現代的火砲システムを得られ、然るべく占領者に対応できるよう、あらゆることを行なっている」と強調した。

写真:大統領府


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