「これまでの改革が侵略を受けているウクライナに強靭さを与えている」=フォンデアライエン欧州委員長
フォンデアライエン欧州委員長がスイス・ルガーノで開催されているウクライナ復興会議の際に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
フォンデアライエン氏は、「ウクライナは、尊厳革命が終わった2014年2月から、明らかな進展を達成している。ウクライナは、オリガルヒ(大富豪)の権力を制限するために法律を採択した東欧における唯一の国である。彼ら(ウクライナ国民)は、行政改革と非中央集権化を実施した。それは成功した。私たちは、現在の戦時下においてもそれら行政機構が機能し続けているのを目にしている。それはデジタル化についても真実である。欧州の支援にて、ウクライナは、芸術的産物を作り出した。電子政府サービスや、サイバーセキュリティのための印象的な手段だ」と強調した。
また同氏は、自身のスピーチの最初に、一人のウクライナ国民、ロマン・ラトゥシュニー氏の話をした。フォンデアライエン氏は、活動家であり兵士であったラトゥシュニー氏は、本来なら昨日25歳の誕生日を迎えるはずだったが、1か月前にロシア侵略者との戦いで命を落としたと伝えた。同氏は、ラトゥシュニー氏のような若者たちが現在、ウクライナのために、最も高価なものである、自らの命を捧げていると述べつつ、しかし、彼らは、自由で、現代的で、開花した新しいウクライナを夢見ているのだと強調した。
同氏は、「ウクライナの人々が抱く『新しいウクライナ』という夢。その夢が、私たちを今日ここに連れて来たのだ。私たちのサポートで、ウクライナの友人たちはウクライナを復興することができる。かつてのような姿というだけではなく、その若者たちが目にしたいと思っているような姿への復興だ。私は、それがあまりにも野心的に聞こえることはわかっている。なぜなら、ロシアの爆弾は今も降り注ぎ続け、学校と病院が破壊されているだけではなく、多くの人の命が奪われ続けているのだから。しかし、私たち皆、今、ウクライナの勇敢な人々のために、不可能なことは何もないことを知っている」と強調した。
なお、4、5日、スイスのルガーノにて、ウクライナ復興会議が開催されている。