ロシア軍、東部ドネツィク州の学校2校を破壊=ウクライナ各地情勢
キリレンコ・ドネツィク州軍行政府長官がテレグラム・チャンネルにて伝えた。
キリレンコ氏は、「今朝、ドネツィク州コスチャンティニウカとバフムートにて、ロシア占領軍が学校を2校破壊した。さらに、ノヴォドミトリウカでは、ロシアの攻撃にて、幼稚園が損傷した」と書き込んだ。
また同氏は、同日朝5時頃、ロシアのミサイルがクラホヴェ共同体近郊に着弾し、民間家屋が破壊されたと伝えた。さらに同氏は、シヴェルシク、マルインカ、クラスノホリウカが砲撃を受け、民間住宅と商業施設が損傷したと書き込んだ。
北部のスーミ州とチェルニヒウ州の情勢については、国境警備庁がフェイスブック・アカウントにて報告した。
発表には、23日に、敵が航空機、榴弾砲、迫撃砲、グレネードランチャーにて砲撃を行ったとし、スーミ州のクラスノピッリャ共同体、ミロピッリャ共同体、ホチン共同体、ミコライウ共同体、ビロピッリャ共同体、シャヒネ共同体、チェルニヒウ州のノウホロド=シヴェルシキー共同体に着弾があったと伝えた。
さらに、敵は自走榴弾砲にて、ビロピッリャ共同体、クラスノピッリャ共同体を砲撃したとし、それら攻撃はロシア領のチョトキノとドロノフカから行われ、合計150の飛来が確認されたと書かれている。
これらの攻撃により、民間人1名が死亡、農業企業に損傷、農業機材が破壊されたとのこと。
その他の地域の軍行政府の24日8時時点の情報にもとづく報告書の概要は以下のとおり。
ドニプロペトロウシク州(南部):昨晩、敵はクリヴィー・リフ地区を榴弾砲で砲撃。ゼレノドリシク共同体の村の一つに着弾。犠牲者・破壊なし。
ハルキウ州(南部):今朝、ザリニーネ村で敵砲撃により民間住宅一部が炎上。犠牲者なし。敵は、ハルキウ地区、ボホホドゥヒウ地区、チュフイウ地区、ロゾヴェ地区(負傷者1名)、イジューム地区を攻撃。
ルハンシク州(東部):昨日、カジーウカのロシア軍人が滞在している建物が破壊された。損失は確認中。ウクライナは、リシチャンシク近郊に交代で到着したロシア軍人を、火砲で砲撃した。少なくとも、特殊部隊軍人12名を殲滅。負傷者多。夜間、ロシア軍は、ヴェルフニョカムヤンシケをミサイルで4回攻撃し、空爆を1回行い、圧力を強めたが、ウクライナ軍の反撃で撤退した。他の自治体にもロシア軍は砲撃を行った。
ドネツィク州(東部):トレツィク、アウジーウカ、カムヤンカ、ヴェセーレ、ホストレが砲撃される。24日朝、ロシア軍は、アウジーウカの旧市街、クラホヴェとクラスノホリウカとマルインカ周辺を砲撃。コスチャンティニウカでは夜間砲撃で学校が破壊され、ノヴォドミトリウカでは幼稚園が破壊された。過去24時間で、民間人が3名死亡、2名が負傷した。
ミコライウ州(南部):敵はミコライウ市コラベリニー地区の住宅街を砲撃。南部作戦司令部「ピウデン」によれば、敵は同市に巡航ミサイル「カリブル」を4発放ったという。集合住宅、民間家屋、商業施設、車両、ガレージが損傷。5名(内1名児童)が負傷したことがわかっている。今朝、ミコライウでは、再び敵の砲撃があった。被害情報確認中。
ヘルソン州(南部):状況は引き続き緊迫。地元住民は、砲撃と爆発を報告している。ヴィソコピッリャ共同体、ベリスラウ共同体、カリニウシケ共同体、ヴェリカ・オレクサンドリウカ共同体、ノヴォヴォロンツォウカ共同体の状況が危機的。砲撃により、平原や森林が燃えており、ロシアが一時的に支配する村々では、建物や社会インフラが破壊されている。
その他の地域は相対的に平穏だった。