
「ロシアはスーミ州へ進軍したがっている」=ゼレンシキー宇大統領、抑止行為に言及
ゼレンシキー大統領が記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
ゼレンシキー氏は、「クルスク方面では、私がこれまで話してきたように、若者たちはあらゆる可能なことと不可能なことを行なっており、クルスク州には一切の包囲なく私たちの物理的プレゼンスがある。今のところ私たちはそこにおり、ロシアがスーミ州への侵攻を始めないための抑止要素となっている。それは私たちの分析であり、そうなるという事実ではない。私たちの分析で、私たちはそれに向けて準備している。私たちは、関連措置をもって準備しており、あちら側の部隊の集結を小さくし、言うなれば拡散させている。そして、そのためにクルスク州から少し下で私たちは関連の行動をとった。地理的にはもうブリャンスク州に入っているというのは、私たちにとっては、正直に言って、彼らのところの州がどうというのはどうでも良いことだ」と発言した。
また同氏は、ウクライナ側の司令部は敵軍の集結を見ており、データ分析を行なっており、敵の通信を傍受したものを聞いていると指摘した。そして、「彼らがそこでロシア語で話しているのは、『何のためにスーミへ向かうのだ? いつ戦争は終わるのだ?』というものだ。彼らは恐れているが、彼らに出口はないのだ」と発言した。
同氏はさらに、敵はハルキウ州とザポリッジャ州での進軍も試みるために、現在兵力を集結させているとし、その際北朝鮮軍人も関与させていると述べた。
その際同氏は、「そこにはヘリの集結があった。ご存じだろうか、それらは私たちの部隊が破壊した。つまり、そこでは軍の集結が進んでおり、北朝鮮人、ロシア人がいて、部隊、ヘリ、多くのものがある。そして、私たちは少しずつそれに取り組んでいるのだ。私は、完全に正しく行動していると思っている。一点に完全集結させていない、例えば、多くの部隊や武器を移動させたり、それらを別の方面、ハルキウやザポリッジャには投入させていない。それが私たちの話していることだ。確かに、その3つの方面が、彼らにとっての現在の優先だ」と指摘した。
同氏はまた、ウクライナ東部に現在駐留し、ウクライナ側が制止しているロシア軍部隊は、ウクライナの他の州に投入するには不十分な数だと指摘した。