ロシア軍、ハルキウ州、ドニプロペトロウシク州、ドネツィク州をミサイル攻撃=ウクライナ各地情勢
ハルキウ州検察がテレグラム・チャンネルにて報告した。
発表には、「7月25日朝3時頃、ロシア軍は、チュフイウへのミサイル攻撃を実施、その結果、文化会館の建物が破壊され、46歳の女性が負傷した」と書かれている。
さらに検察は、市内の教育施設へも攻撃を行い、同施設も破壊されたと伝えた。
また、検察は、暫定情報として瓦礫の下にまだ3名の市民が埋まっていると報告したが、その後シニェフボウ・ハルキウ州軍行政府長官が、同3名は救助隊により救出されたと報告した。
南部ドニプロペトロウシク州のレズニチェンコ州軍行政府長官は、25日未明、同州3つの地区に対してロシア軍により攻撃が行われ、10歳の児童が負傷したと報告した。
レズニチェンコ氏は、「ロシア軍はこの夜、州を攻撃した。ニコポリ地区、ドニプロ地区、クリヴィー・リフ地区だ」と書き込んだ。
同氏発表によれば、ニコポリ地区では、敵は数回、多連装ロケットシステムで砲撃を実施。40発の砲弾が発射され、マルハネツ共同体とミロヴェ共同体の2つの自治体に着弾し、民間住宅6軒の送ガス管が損傷、10歳の女児が負傷したという。
ドニプロ地区ではリュブミウカ共同体の農業企業へ2発のミサイルが着弾。犠牲者なし。
クリヴィー・リフ地区では、敵は榴弾砲でゼレノドリシク共同体を砲撃。犠牲者・破壊なしとのこと。
東部ドネツィク州では、ホンチャレンコ・クラマトルシク市長がフェイスブック・アカウントにて、25日未明にロシア軍が多連装ロケットシステムで同市を砲撃したと報告した。
ホンチャレンコ氏は、「敵の多連装ロケットシステムによるクラマトルシクへの夜の砲撃について。犠牲者はないが、民間セクターに破壊が生じた」と書き込んだ。同氏は、住宅への砲弾着弾の様子を写した写真を公開している。
その他、各地軍行政府の25日8時時点の情報にもとづく報告書の概要は以下のとおり。
ヘルソン州(南部):ウクライナ軍は輸送インフラ施設を複数コントロール下に置き、カリニウシケ共同体のスヒー・スタヴォク村とアンドリーウカ村、ダヴィジウ・ブリド、ビロヒルカ、ブルスキンシキーでのロシア軍の進軍を阻止した。ベリスラウ地区、カホウカ地区の状況は困難、戦闘が継続。多大な圧力、脅迫、検問所の増加はあるも、州民は過去5か月、愛国的な立場を示し続けている。
スーミ州(北部):前日、ホチン共同体、ブリン共同体、ビロピッリャ共同体にて30弾以上の砲弾飛来あり。犠牲者・破壊なし。夜間、ロシア軍は、多連装ロケットシステム「グラート」にて、クラスノピッリャ共同体を砲撃。犠牲者・破壊なし。
ハルキウ州(東部):チュフイウ以外に、ロシア軍は、イジューム地区、ハルキウ地区。ボホドゥヒウ地区を砲撃。倉庫、経済施設などが炎上。ボホドゥヒウ地区では、敵の砲撃により、農家の倉庫の屋根が炎上。ハルキウ地区クリニチ村では、トラクターに乗った住民が地雷を踏み死亡。
ルハンシク州(東部):過去24時間、敵はミサイル3発、大規模火砲攻撃3回、長時間の迫撃砲砲撃2回実施。さらに3回、戦車による侵攻を試みた。
ドネツィク州(東部):前線全域にて敵の砲撃が継続。最も激しい攻撃があったのは、バフムート地区。本日未明、ロシア軍は、バフムートに爆弾を投下。犠牲者はないが、少なくとも建物5軒が損傷した。朝方、敵は大砲で町を砲撃。住民1名の負傷がわかっている。スヴィトロダルシク共同体では、ロシア軍が近隣の村を砲撃。ソレダールでは、夜間と朝の砲撃により、少なくとも住民1名が死亡。ヤコウリウカ村とバフムツィケ村が恒常的な砲撃を受けている。現時点で、同自治体に犠牲者はなし。0時頃、ロシア軍はアウジーウカをミサイルで攻撃、また同市には火砲での砲撃も行われた。クラマトルシクとコスチャンティニウカも砲撃を受けている。破壊の規模は確認中。犠牲者情報はなし。
ミコライウ州(南部):夜間敵はザシッリャ、ミシュコヴォ・ポホリロヴェを砲撃。7歳の児童の負傷の報告あり。ミコライウ市の1地区にて、昨晩のロシア軍の砲撃の後火災発生。犠牲者なし。夜間、ミコライウでは、複数の爆発音が聞かれた。市外の平原と隣接村に着弾したことがわかっている。詳細確認中。バシュタンカ地区と隣接するシローケ共同体自治体にて砲撃継続。またロシア軍は、ベレズネフヴァテ共同体とその隣接自治体への砲撃も継続。
その他の地域は相対的に平穏だった。