8日未明の露軍のハルキウ州攻撃で住民2名死亡=各地情勢

8日未明の露軍のハルキウ州攻撃で住民2名死亡=各地情勢

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ウクルインフォルム
ウクライナへの侵略を続けるロシア軍は8日未明、ウクライナ東部ハルキウ州へS-300による攻撃を行い、その結果72歳の住民1名が死亡。また、7日のハルキウ地区への砲撃で62歳の住民1名が死亡した。

シニェフボウ・ハルキウ州軍行政府長官がテレグラム・チャンネルにて報告した

シニェフボウ氏は、「(7日)23時ごろ、占領軍による複数の場所での火砲砲撃の結果、ハルキウ市キーウ地区の行政庁舎の屋根が燃えた。犠牲者は出ていない。また、(8日)未明、ロシア領からミサイル5発以上の発射が確認された。暫定で、地対空ミサイルシステムS-300によるものだ。一部は、対象地点到達前に爆発した(編集注:撃墜されたの意)」と書き込んだ。

同氏はまた、ミサイルの一つは1時過ぎにチュフイウ地区ペチェニヒへと着弾。破壊された民家にて、72歳の女性が死亡したと報告した。

さらに、ハルキウ州チュフイウ地区への砲撃が行われ、民間家屋や経済施設で火災が発生したと伝えた。

その他、過去24時間で、ボホドゥヒウ地区、イジューム地区、ハルキウ地区、チュフイウ地区への火砲砲撃が確認されたという。

とりわけ、ハルキウ地区のチュルカシキ・ティシュキへの砲撃にて、62歳の女性が死亡、84歳の女性と62歳の男性が負傷し、病院へ搬送されたと伝えられた。

北部スーミ州では、ジヴィツィキー州軍行政府長官が、テレグラム・チャンネルにて、過去24時間、ロシア連邦領から同州5つの自治体へ砲撃があったと報告した

ジヴィツィキー氏は、「(7日)13時以降、ビロピッリャ共同体パウリウカ村への砲撃が始まった。迫撃砲砲撃で10弾の飛来があった。民間家屋6軒、給水塔1軒、変電所、電線が損傷した。通り2本で停電。(通電)再開作業が行われている」と伝えた。

また同氏は、同日17時以降、ブリン共同体ピスキー村へ13弾の砲弾飛来が確認、18時以降には、エスマン共同体ウラノヴォ村へさらに16弾の飛来が確認されたと報告した。

ノヴォスロビダ共同体マヌヒウカ村周辺には、火砲砲弾13弾の飛来が確認。農業施設、農具倉庫と電線が損傷したという。

20時以降、セレディノ・ブダ共同体へ複数の武器による砲撃が開始。火災が発生したという。

他方で、8日未明、同州への砲撃はなかったとのこと。

7日、ウクライナ空軍司令部は、フェイスブック・アカウントにて、同日夜、ロシア軍が中部ヴィンニツャ州軍事施設へとミサイルを発射したと報告した

発表には、「8月7日夜、露シスト(編集注:ロシア+ファシストの造語」たちは、空軍の職業祝日をお祝いした。残念ながら、ヴィンニツャ州の軍事施設へと複数のミサイルの飛来があった。犠牲者が出ている」と書かれている。

また、同ミサイル攻撃の際に、空襲警報に障害が生じていた(編集注:警報が鳴らなかった)原因の解明が行われていると伝えられた。

その他、8日8時時点の各軍行政府の情報をもとにした報告書の概要は以下のとおり。

ドニプロペトロウシク州(南部):敵はニコポリ地区とクリヴィー・リフ地区を再び砲撃。ニコポリ地区は夜間に3回攻撃を受けた。マルハネツ共同体には「グラート」で砲撃、犠牲者なし。チェルヴォノフリホリウカ共同体では、ミサイルが2弾飛来、農業企業の敷地、機材、輸送手段が損傷。民間家屋9軒が損傷。犠牲者なし。クリヴィー・リフ地区ゼレノドロシク共同体では、敵は榴弾砲で砲撃。犠牲者・破壊なし。

ルハンシク州(東部):ロシア軍は、夜間ウクライナ軍配置地点に対してミサイル7弾、空爆2回、榴弾砲と多連装ロケットシステム11回、迫撃砲3回で攻撃、、戦車を用いた襲撃は4回。戦術的状況改善のために、敵は、ヴェルフニョカムヤンシケへと侵攻しようとするも失敗。4つの自治体の近辺で、敵の諜報グループを発見し、ダメージを与えた。

ドネツィク州(東部):過去24時間、敵は、アウジーウカ、スロヴヤンシク、バフムート、ヴフレダル、セリドヴェ、その他自治体を攻撃。州全体で、23軒の民間家屋、5軒の集合住宅、6軒のガレージ、アウジーウカ・コークス工場設備が損傷。州内のガス供給は止まっており、水と電気の供給も部分的に停止。住民避難が継続。過去24時間で、州民5名が死亡、17名が負傷。

ミコライウ州(南部):ミコライウ市周辺にて今朝(8日)、敵の砲撃あり。暫定情報で、犠牲者なし。今朝、チェルヴォナ・ドリナ、ポリャナ、シローケの外へと砲撃あり。犠牲者なし。コンタクト・ライン上に位置するベレズネフヴァテ共同体の自治体が恒常的に砲撃を受け続けている。4時25分には、ベレズネフヴァテ町が砲撃を受け、民間インフラが損傷。

ヘルソン州(南部):状況は引き続き緊迫。ロシア人は、いわゆる「住民投票」の実施について話しており、ロシアと敵対協力者のテレビ局・新聞が積極的に活動している。ベリスラウ地区、カホウカ地区の状況が危機的であり、より多くの人が地下貯蔵庫での生活を余儀なくされている。ロシア軍は、失った地点の再奪取を試みてお入り、解放された村々への砲撃を続けている。地雷設置の報告は増えるばかり。


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