ロシア軍、宇南部ザポリッジャ州で人道物資配布地点を攻撃 住民3名死亡
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ウクルインフォルム
ウクライナへの侵略を続けるロシア連邦軍は7日、ウクライナ南部ザポリッジャ州ポロヒ地区マラ・トクマチュカ村の人道支援物資配布地点を多連装ロケットシステム「グラート」で砲撃、住民3名が死亡、6名が負傷した。
ウクルインフォルムの記者が着弾現場で取材を行った。
住民のヴァレンティナ氏は、「私たちのところに人道支援が運ばれてきた。車から荷物を降ろしたら、その数分後に砲撃が始まった。私たちは地下に駆け込んだ。ほとんどの時間を地下で座っていた。グラートや砲弾が飛んでくるのを聞いていた」と述べた。
同氏はまた、砲撃が始まる前に村の上空を無人機が飛んでいるのを見たと述べ、人道物資を降ろしている時、配布地点の真上あたりも回転しながら飛行していたと伝えた。
敵の砲撃の結果、現場で住民3名が死亡した他、6名が負傷し、病院に搬送されたという。また、民間家屋が損傷したとのこと。
写真:ドミトロー・スモリイェンコ/ウクルインフォルム
病院のコトゥト緊急治療長は、「私たちのところには6名の破片で負傷した患者が運ばれてきた。幸いなことに、重体で、集中治療室で入院が必要なのは1名だけだった。そのほかは、中度の負傷であった」とコメントした。
これに先立ち、7日、スタルフ・ザポリッジャ州軍行政府長官は、テレグラム・チャンネルにて、ロシア軍がマラ・トクマチュカ村へと砲撃を行い、3名が死亡したと報告していた。
スタルフ氏は、「15時40分頃、敵はグラートにて、オルヒウ地区マロ・トクマチュカ村ミール通り132の中庭を砲撃した。中庭には、8名の民間人がいて、その時彼らは人道支援を受け取っていた」と書き込んでいた。