降伏後のロシアを待ち受けるのは戦争犯罪裁判と「主権のパレード」=ウクライナ国防相
ウクルインフォルム
ウクライナのレズニコウ国防相は、降伏を受け入れた後のロシア連邦を待ち受けるのは、戦争犯罪を裁く裁判とロシア国内の様々な主体による主権の宣言、通称「主権のパレード」だとし、ロシアは現在の国境では維持されないだろうと発言した。
レズニコウ国防相がRBCウクライナへのインタビュー時に発言した。
レズニコウ氏は、「私たちがそのうちロシアから受け取る降伏文書は、それが如何なるものであれ、それが何と呼ばれるものだろうが、どのように隠されたものであろうが、その後に彼ら全員を待ち受けるのは、法廷と未来の『ニュルンベルグ』であると私は確信している。遠隔であったり死後であったりするとしてもだ」と発言した。
さらに同氏は、ウクライナはロシアを信じておらず、誰がクレムリンを率いようが今後も信じることはないと強調した。
同氏は、「その不信は何世代も続くし、私たちの曾孫もロシア人とは何者かを記憶し、彼らを信じることはないだろう。この不信につき均衡を取り得ることができる唯一のものは、。英国、米国、EUの国々、トルコといった真剣なパートナーたちが保証する安全保障機構である。私たちが、ブダペスト覚書と違い、信じられる機構の安全保障システムだ」と発言した。
さらに同氏は、現在の戦争は文明戦争であるが、その戦争がウクライナの外に出ることはないとの見方を示した。
記者から、プーチンの死後あるいは辞任後もロシア人はウクライナと戦い続けると思うか、と質問されると、レズニコウ氏は、「概ね戦争の遂行を止めるだろう。いくつかの試み、リベンジの願望が軍人から出るだろうが、それは徐々に無意味となるだろう」との見方を示した。
同氏はまた、ロシア連邦はその後現在の国境では存在しなくなるとの見方を示した。同氏は、「私は、『主権のパレード』が生じ、ロシア連邦が複数の国家主体に分裂すると思っている」と強調した。