ロシア軍の20日の攻撃によるウクライナ市民の死者10名、負傷者38名=各地情勢
ティモシェンコ氏がテレグラム・チャンネルにて伝えた。
地域別の死傷者数は以下のとおり。
ドニプロペトロウシク州(南部):負傷者1名
ドネツィク州(東部):死者6名、負傷者20名
ザポリッジャ州(南部):死者1名、負傷者1名
ハルキウ州(東部):死者2名、負傷者15名
ヘルソン州(南部):死者1名、負傷者1名
また、21日朝時点の各地軍行政府の情報にまとめられた報告書の概要以下のとおり。
ザポリッジャ州:20日夜、ザポリッジャ地区(フリホリウカ、ユリウカ、リチュネ、コミシュヴァハ)へのミサイル(S-300)攻撃あり。21日未明、ザポリッジャ市のインフラ設備へのミサイル攻撃あり。インフラは破壊、犠牲者なし。
スーミ州:21日未明13回爆発。20日、7つの自治体への砲撃あり(約170弾の砲撃確認)。犠牲者なし。
写真:ジヴィツィキー・スーミ州軍行政府長官(テレグラム)
ドニプロペトロウシク州:21日未明、ニコポリ地区(ニコポリ)、クリヴィー・リフ地区(ゼレノドリシク、ヴェリカ・コストロムカ)への砲撃あり。ニコポリで住民1名負傷。
写真:レズニチェンコ・ドニプロペトロウシク州軍行政府長官(テレグラム)
ハルキウ州:21日未明、ハルキウ市ホロドノヒルシキー地区へのミサイル攻撃あり。集合住宅損傷。1名負傷、10名が閉じ込められるも朝までに救出された。20日、チュフイウ地区や州内のロシアとの国境隣接自治体への大規模砲撃あり。クプヤンシク地区で住民2名死亡、11名負傷(4名児童)。チュフイウ地区で負傷者2名。
ハルキウ市集合住宅被害 写真:ハルキウ州検察(テレグラム)
ルハンシク州:ウクライナ軍が航空機で敵陣地を複数回攻撃(19地区)。ミサイル・火砲軍が敵40施設を砲撃。敵は、21日未明、反撃で榴弾砲で7回、航空機で3回攻撃。ウクライナ軍は、スヴァトヴェの敵指揮所を破壊。敵は、州内で強制的動員を継続。
ドネツィク州:21日未明、クラホヴェへのミサイル攻撃あり、12名負傷。その他、ヴィリネ、コザツィケへの砲撃あり。シヴェルシク、バフムート、トレツィク、ノヴォウクラインカへの攻撃あり。
スロヴヤンシク市被害 動画・写真:リャフ・スロヴヤンシク市長(フェイスブック)
クラホヴェ被害 写真:キリレンコ・ドネツィク州軍行政府長官(テレグラム)
ミコライウ州:21日未明、クツルブ共同体パルティネ近郊へのクラスター弾での砲撃あり。犠牲者なし。20日、ヤウキノ、バシュタンカ(「スメルチ」)、シェウチェンコヴェ、シローケ、ペルヴォマイシケ、ビロジルカ、オチャキウ、ベレズネフヴァテ共同体のコンタクト・ライン沿自治体、ムラヒウカへの攻撃あり。
ヘルソン州:情勢は引き続き困難、戦闘継続・ロシア軍は、解放された自治体を砲撃し続けている。一時的被占領地では、ロシアは住民に対する濾過方策を継続。毎日、ロシア軍人による大規模な略奪が報告されている。自動車を盗み、その自動車を使って建物から資産を奪っている。ヘルソン州の偽「行政府」のいわゆる「首長」を名乗るヴォロディーミル・サリドーは、テレグラム・チャンネルにて、9月23〜27日にいわゆる「住民投票」が行われると発表した。また同氏は、ヘルソン州でロシア軍の「特別軍事作戦」へ参加する「志願兵大隊」を編成しなければならないと発言した。
その他の地域は相対的に平穏だった。