ゼレンシキー宇大統領、東部ドネツィク州の状況が特に激しいと報告
ウクルインフォルム
ウクライナのゼレンシキー大統領は26日、前線では特に東部ドネツィク州の状況が激しいと報告し、ウクライナ軍は同方面で敵を抑えるためにあらゆることを行っていると発言した。
ゼレンシキー大統領が同日夜の動画メッセージの際に発言した。
ゼレンシキー氏は、「特に激しい状況なのがドネツィク州だ。私たちは、敵の活動を抑えるためにあらゆることを行っている。現在そこにこそ、私たちのナンバー1の目的がある。なぜなら、占領者にとっても、ドンバス地方が引き続きナンバー1の目的だからだ」と発言した。
同氏はまた、「ロシアにとってこの戦争が明らかに愚かであり、占領軍が主導権を失ったにもかかわらず、ロシア軍指導部は彼らを死に追いやっている。ドネツィク州におけるロシアの恒常的な進軍の試みは、おそらく自国兵を最もシニカルに殺した一例として、戦史に残るだろう」と指摘した。さらに同氏は、その点からも、ロシアが発表した動員は、兵士を『砲弾の餌食』として常に指揮官に送り続けようとする試みに違いないと述べ、「それ以外の意味はロシアの動員にはない」と断言した。また同氏は、「彼らは敗北しつつあることを感じたのであり、その瞬間を先延ばしし、前線において何でも良いから活発化させようとしており、死体の代わりとなる、武器を手にした誰かを立たせておこうとしているのだ」と発言した。
同時にゼレンシキー氏は、ロシア社会は今のところロシア政権の自国民に対する残虐さを自覚していないと思うと述べた。
また同氏は、政権はウクライナの戦士たちのために武器と弾薬を確保するために仕事をしていると述べ、「ウクライナ軍人の全ての能動的行動は高精度武器の利用と同調していなければならない。それは、基本的優先課題の一つだ」と強調した。
写真:大統領府