ホッジス元米軍高官、露による核兵器使用時の米国の強い対応を確信
ウクルインフォルム
ホッジス元米国駐欧州陸軍司令官は、ロシアが対ウクライナ戦争にて戦術核を使用しても、ロシアに戦場でのメリットは生じない上に、米国による強力な対応を招くことになるとの見方を示した。
中欧のニュースサイト「リミックス」がホッジス氏の発言を報じた。
ホッジス氏は、「私は、以前同様、ウクライナ軍は年末までにロシア軍を2月23日ラインの向こうに追い出すと確信している。来年の中旬までには、ウクライナ軍はクリミア半島をコントロールしているだろう」と発言した。
また同氏は、自身がロシアの核兵器使用可能性を信じていない理由について説明した。とりわけ同氏は、戦術的の使用はロシアに戦場で何のメリットももたらさない上に、米国からの強力な対応を招くことになることを指摘した。
同氏は、「クレムリンは、戦術核を使用した場合に米国が対応せざるを得なくなることを認識している。私は、どのような対応になるかは知らないが、ペンタゴンが選択肢のリストを作ったことは確信している。私は、最初の攻撃の規模に見合った直接対応になることを期待している」と発言した。
その他同氏は、ウクライナに全面的侵攻を開始する前はロシア軍の能力を過大評価していたと指摘した。同氏は、「2月24日まで私がロシアの軍事能力を過大評価していた理由の一つは、私がロシア国防省の汚職の程度を理解できていなかったことだ」と発言した。
なお、ホッジス氏は、9月にも、ウクライナが2023年中に、クリミアを含め、ロシアが現在占領している全ての領土の主権を完全に回復できるとの見方を示していた。
写真:ウクライナ国防省