「戦争は夏までに終わる。その後ロシアで政治プロセスが始まる」=ウクライナ軍事インテリジェンストップ
ブダーノウ情報総局局長がニュースサイト「オボズレヴァチェリ」へのインタビュー時に発言した。
ブダーノウ氏は、「春の終わりには、全てが終わらねばならない。夏までには全てが終わらねばならない」と発言し、「まずは」ウクライナは1991年時点の国境へと到達しなければならないと発言した。
そして、同氏は、2022年年末までにウクライナ軍は大きく前進すると述べ、「それは著しい勝利となるであろう。もうすぐ目にすることになる」と発言した。
記者から、それはもしかしてヘルソンの解放かとの質問に関しては、同氏は、「私は、それがヘルソンかもしれないと期待している」と発言した。
同氏はさらに、戦争終結後に「非常に真剣な政治的プロセス」が始まるとし、それはロシア連邦の変化と関連するものであり、ロシアから一定の地域が離脱するとの見方を示した。
また同氏は、「モスクワは私たちに戦争賠償を支払う。それが彼らを待ち受けているものであり、それがロシア連邦のある種の経済的中心を私たちの領土に持ち込むことになる。つまり、その点には非常に多くのことがあるのだ」と発言した。
同氏は、まずコーカサス地域の離脱が起きて、その後ロシアは「ばらばらになる」との見方を示した。そして、「あそこには多くの領土問題がある。『ロシア連邦』とは、連邦の1つの名前にすぎない。それは、かなりの長い間、どういうわけかはわからない形でその国境内に存在している、過度に大きな領土である。その領土は、政権の強さへの信頼によってのみ維持されてきている。政権が崩壊したら、それらは全てばらばらになる」と発言した。
これに先立ち、10月18日、ウクライナの最高会議(国会)は、チェチェン・イチケリア共和国をロシア連邦により一時的占領下にあると認定した上で、チェチェン民族に対するジェノサイドを非難する声明を採択していた。また、ゼレンシキー宇大統領は10月7日、ウクライナは、現時点でロシアの占領下にある北方領土を含めた、日本の主権と領土一体性への尊重を確認したとし、関連の大統領令に署名したことを発表していた。また、同日、ウクライナ最高会議は、北方領土問題において日本の立場への支持を表明した上で、国際社会に対して、北方領土の地位問題の解決を支持するよう呼びかける決議を採択していた。