ロシアは現時点でカホウカ水力発電所を破壊できるだけの爆発物を設置していない=ウクライナ軍情報機関
ウクルインフォルム
ウクライナ国防省傘下情報総局のユソウ広報官は、ロシアは国際法を無視する国であり、どんな挑発行為も起こし得るが、ただし現時点では、ロシア軍はウクライナ南部のカホウカ水力発電所やダムを爆破させるために十分な爆発物設置は行っていないと発言した。
ユソウ氏がテレビ番組出演時に発言した。
ユソウ氏は、「私たちは、まともでない国、まともでない政府と事を構えているのであり、潜在的にはどのような脅威もあり得る。つまり、同国は人道的原則、国際法を無視する国なのだから、様々な挑発があり得るわけだ」と発言した。
他方で同氏は、ロシアが現時点でカホウカ水力発電所を爆破すると考える根拠はないとも指摘し、「カホウカ水力発電所だが、現時点では、爆破を行えるようにするための必要な作業は行われておらず、水力発電所にもダムにも爆破に十分なだけの爆発物設置は行われていない」と発言した。
その他同氏は、ロシアによる核兵器の使用の可能性については、「プーチンは、話を聞いてもらい、注意を向けてもらうために、最大限の大声でごちゃごちゃ言うだろう」と指摘した。同時に同氏は、「しかし、プーチンが核兵器の使用に踏み切った時のことを想像してみると良い。それは、彼の最後の奥の手である。問題は、その後どうなるか、である」と述べた。さらに同氏は、ロシアの核兵器使用は蓋然性の低いシナリオであるし、それが実現された場合は、ロシアの終わりが近づくことになると補足した。