ロシア軍の1日のウクライナ9州を攻撃=各地被害
各地軍行政府の2日9時時点の情報をもとにした報告書の概要以下のとおり。
チェルカーシ州(中部):2日未明、敵はチェルカーシ地区を攻撃。空軍が自爆型無人機「シャヘド136」2機を撃墜。1機がインフラ施設に着弾。犠牲者なし。
ポルタヴァ州(中部):2日未明、敵の無人機が飛来。クレメンチューク地区で防空システム稼働。
スーミ州(北部):2日未明、敵が国境隣接自治体を砲撃、22弾着弾確認。攻撃を受けたのは、ミロピッリャ共同体、エスマン共同体、ズノブ=ノウホロツィケ共同体。2日朝、敵は、シャリヒネ共同体とエスマン共同体を攻撃。いずれも犠牲者と破壊はなし。1日、ロシア軍はスーミ州の国境隣接地域6つの自治体に対して約100弾の砲撃で攻撃。
写真:ティモシェンコ宇大統領府副長官
ドニプロペトロウシク州(南部):2日未明、ウクライナ空軍が自爆型無人機を6機撃墜。同日未明と朝、ロシア軍は、ニコポリとチェルヴォノフリホリウカ共同体を再び砲撃。犠牲者なし。
ハルキウ州(東部):1日、ロシア軍は、クプヤンシク、ヴォウチャンシクはじめ、クプヤンシク地区、チュフイウ地区、ハルキウ地区の自治体を砲撃。クプヤンシク地区のペトロパウリウカ村では、25歳の女性と2名の子供(4歳、6歳)が負傷。子供は2名とも重傷。また、クプヤンシク地区で他2名の男性が病院へ搬送。チュフイウ地区で、1名の民間人が負傷。ハルキウ地区リプツィ村で、男性が地雷を踏み負傷。ハルキウ州では、1日、1216個の爆発物が処理された。
ルハンシク州(東部):敵は、クプヤンシク方面、リマン方面にて、フレキウカ、マキーウカ、ナジーヤ、ネウシケを攻撃。
ドネツィク州(東部):2日未明、敵はトレツィクを砲撃。民家、外科病棟、産科病棟が損傷。敵はまた、リマン共同体のトルシケ、ザリーチュネを恒常的に砲撃。ドネツィク州の解放された自治体では、電力供給の復旧作業と冬季への準備が継続。過去24時間で、ロシア軍攻撃により、民間人4名が死亡、10名が負傷。
写真:キリレンコ・ドネツィク州軍行政府長官
ミコライウ州(南部):2日朝、敵砲撃により、ペルヴォマイシケ共同体の自治体の住宅が損傷。2日未明、シローケ共同体の自治体への砲撃あり。着弾と破片により民家1軒で火災発生。また、以前破壊された建物への着弾もあり。ベレズネフヴァテ共同体への砲撃継続。1日夜、敵砲撃あり。いずれも犠牲者なし。
ヘルソン州(南部):活発な戦闘が続く。敵は、ベリスラウ地区の最近解放された村を砲撃。民間インフラへの多くの損傷・破壊が確認。ウクライナ軍参謀本部の情報では、ヘルソン市のロシア侵略者によるいわゆる「行政府」はスカドウシクに移動したという。ノヴァ・カホウカ共同体では、ロシア軍は、防衛戦への準備をしている。これにより、ノヴァ・カホウカ、ドニプリャニ、コルスンカの市する左岸ラインでは、約20キロメートルの塹壕が掘られている。ヘルソン州では、ロシア占領政権による住民の拉致が続く。1日には、カホウカし中心部で、ロシア軍人が53歳の地元男性を拉致した。ノヴァ・カホウカでは、ロシア治安機関職員が、2名の市議会職員を拉致した。これら人物の所在は不明。
その他の地域は相対的に平穏だった。