「ロシア軍はヘルソン州西岸の橋を全て破壊している」=州議会議員
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ウクルインフォルム
ウクライナ南部ヘルソン州のフラン州議会議員は9日、同州西岸の全ての橋をロシア軍が破壊したと発言した。
フラン議員がメディアセンター・ウクライナ=ウクルインフォルムにおける記者会見時に発言した。
フラン氏は、「占領者は、ダルインシキー橋とチャヒンシキー橋だけでなくう、スニフリウカからヘルソン方面へと向かう途中の水路にかかる橋も破壊し、ノヴォカイリの橋、ミロヴェの橋も破壊した。つまり、占領者は、ヘルソン州(ドニプロ川)右岸部分にある全ての橋を破壊しているのだ」と伝えた。
同氏はまた、ロシア軍はこの破壊により、ウクライナ軍の進軍を抑制することで撤退の準備を進めているとの見方を示した。
その他同氏は、ロシア軍人はカホウカ水力発電所の近くのコザツィケ村とヴェセーレ村の陣地を固めており、さらに、ベリスラウ幹線からスニフリウカへの曲がり角にあたるナドドニプリャンシケで防衛拠点を強化していると伝えた。同氏は、これら拠点強化は、部隊の撤退を保障するためだろうと発言した。
同氏は、「つまり、ウクライナ軍の進軍の中、占領者は、前線の完敗とならないよう、前線からの計画した撤退に見えるようにあらゆる可能なことを準備、実行しているということだ」と指摘した。
これに先立ち、ヘルソンのニュースサイト「橋」が9日、ロシア軍がヘルソン州の3つの橋(ダルイウシキー、チャヒンシキー、ノヴォヴァシリウシキー)を破壊したと報じていた。