ヘルソンでロシア軍はごみ集積所で自軍戦死者を焼いていた=英紙
ウクルインフォルム
英紙ガーディアンは、ロシア軍人がウクライナ南部ヘルソン市にて、同市占領期間中に、戦死した自軍軍人を焼却していたと報じた。
ガーディアン紙が目撃者情報をもとに報じた。
記事によれば、ロシア占領下のヘルソンにて、ロシア軍人は市内のごみ処理場へのアクセスを厳しく制限していたという。「複数の地元住民や処理場の職員がガーディアンに対して、神経質な秘密厳守の理由は、占領軍がそこで薄気味悪い新たな目的を有していたからだという。その目的とは、自分たちの死んだ同志を持ち込んで、そこで死体を焼却することである」と書かれている。
地元住民たちは、ロシアは、トラックで定期的に処理場へと黒い袋を運んできて、それを焼いていた、それにより大きな煙の雲が空気を満たし、肉の焼ける恐ろしい異臭がたちこめていたと伝える。
40歳のヘルソン市民のイリーナさんは、「毎回、私たちの軍がロシア人を砲撃すると、彼らは遺体を処理場に持ってきてはそれを焼いていた」と述べる。
処理場職員は、ロシア人たちは焼却のために処理場の中でも最も孤立した場所を選んでいたと伝えた。
ガーディアン紙は、この処理場には今もロシア国旗、ヘルメット、軍服が多く見つかると伝えている。
なお、ヘルソン市は今年3月上旬にロシア軍に占領されたが、11月11日にウクライナ軍により解放されている。
写真:Alessio Mamo/The Guardian