ウクライナ軍情報機関、ロシアの大規模ミサイル攻撃の周期性を指摘
ユソウ氏がテレビ番組出演時に記者からのロシアのミサイル攻撃の周期性に関する質問に答える形で発言した。
ユソウ氏は、「私たちは確かに、テロ国家とテロ政権の秩序だったテロ計画の実現の試みを目にしている。(中略)彼らは、私たちを破壊し、戦時下で闇と寒さに沈めて、侵略者の条件での協議に向かわせようとしている。実際には、それはうまくいかない。私たちは、周期性が大体1週間強であることを理解しており、それが、次の大規模ミサイル攻撃への準備をするために必要な期間であることを理解している。そして、ウクライナは、防空とミサイル防衛のシステムの活動をさらに効果的にする準備をしている。しかし、テロ政権がそれを続けることには、残念ながら疑いがない。そう、続けていくのだ」と発言した。
また、記者が、ロシアがどれだけ長くそのような攻撃を続ける能力があるか、との質問に対して、ユソウ氏は、精密ミサイルの数には制限があるとはいえ、ロシアはS-300のミサイルを多く所有しており、前線の町はそのミサイルの攻撃を特に受け続けることになるだろうと指摘した。
同氏は、「私たちは、ロシアの精密兵器の在庫数はかなりの程度尽きてきていると理解している。しかし、精密でないミサイルは多くあるし、彼らは精密さのことは特に重視していない。私たちは、多くの事例で、1キロメートルの誤差が生じているのを見ているし、それはある種のノルマになっており、着弾が電力インフラ施設ではないどころか、民間施設、集合住宅、産科病院、病院へ着弾しているのも見ている。それは、ロシアのミサイル発射手、総じてロシア政権の斜陽の兆候である。しかし、残数は多い。特にS-300システムのミサイルの残数は多い。それは何より前線の街にとっての脅威である。つまり、ザポリッジャ、ハルキウ、ミコライウ、ヘルソンだ。残念ながら、これらがS-300の届く町である」と発言した。
さらに同氏は、ウクライナは防衛のために活動しているが、 他方で、敵はあらゆる弱点を持ち、しばしば失笑も買っているが、それでも敵は深刻で、武装し、規模が大きいことを理解していると指摘し、そのため、「残念ながら、ミサイルテロは続き得る」と警告した。
同氏はまた、ロシアの所有するイランの自爆型無人機「シャヘド」はほぼ尽きており、ロシアは別の無人機「ランツェト」を使い始めたと伝えた。同氏は、「イランの無人機の在庫も無尽蔵ではない。さらに、ロシアはそれを大量に使ったのであり、大半はウクライナの防空システムが撃墜した。ランツェトに関しては、それは比較的新しい無人機である。露シストがそれをどれだけ大規模に使うことができるかは、現在分析中である」と伝えた。