ロシア軍のミサイルの62%が民間施設に対して発射=ゼレンシキー宇大統領
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ウクルインフォルム
ウクライナのゼレンシキー大統領は9日、2月24日以降、ロシア軍がウクライナに対して発射したミサイルの62%が民間施設に対するものだと発言した。
ゼレンシキー大統領が世界人権宣言採択に伴う第74回人権週間に合わせてキーウで開催された国際会議「UA:暗い時代の人権」の際に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
ゼレンシキー氏は、ロシアのウクライナ人に対する犯罪は第二次世界大戦後の時代において類のないものだと指摘した。同氏は、「ロシアの砲撃が石ころに変えてしまっているウクライナの町や村…1つや2つではなく、破壊されているのは何十もの町や村である。空爆テロ、ミサイルテロ。英国ロンドンへのナチスの空爆を喚起させるロシア連邦の攻撃。2月24日以降のロシア軍の発射したミサイル全体の内、62%が民間施設に対して放たれた。人に対して、人間性に対してだ」と発言した。
同氏はまた、ロシア軍が占領地にてウクライナ住民の選別に用いている「濾過施設」や、発見されている拷問部屋や大規模な住民の拘束、ウクライナ人の強制追放についても言及した。
そして同氏は、「200万人以上の人々が連行された。私たちのウクライナの子供たちがロシアの家族に違法に養子縁組させられている。それは実質的にはウクライナからの拉致である。被占領地ではウクライナ国民が占領軍に犯罪的に動員されている。これら全てが現実の事例である」と強調した。
同氏はさらに、ロシアと隣接する地域における地雷テロ、恒常的砲撃、犠牲についても説明した。
その上で同氏は、「これら全てが恐ろしい犯罪、破壊された運命と人々の命である。全てがそのような規模の悲劇なのだ」と発言した。