レズニコウ宇国防相、ロシア男性国民に「出国禁止と戒厳令までに残されたあなた方の時間は1週間だ」
ウクライナ国防省がユーチューブチャンネル「ウクライナ軍事TV」に動画を掲載した。
レズニコウ氏は、「新年を前に、私は兵役義務のあるロシア国民に呼びかける。何より、ロシアの大都市の住民に関係するものだ。私は、あなた方に何らかの選択をするための残された時間が約1週間であることを確実に把握している。1月初旬にロシア政権は、男性に対して国境を封鎖し、その後戒厳令を発令し、新たな動員を開始する。国境は、ベラルーシでも封鎖される」と発言した。
同氏はまた、クレムリンは、ウクライナに対する戦争の計画が大失敗に終わったことをもうずっと理解していると指摘した。同時に同氏は、「しかし、彼らはあなた方にそれを告白できない。なぜなら、そうすると全ての責任を取らねばいけなくなるからだ。血塗られた殲滅戦を始めた者たち、凄惨な戦争犯罪を実行した者たちは今、あなた方に対して『団結せねばならない、敵に囲まれているから、ロシアを守らねばならない』などと述べている」と発言した。
続けて同氏は、しかし実際にロシアの首脳陣が守りたがっているのはロシアではないとし、「彼らは自分を守っているのだ。自分の地位、自分の資産、自分の富を守っているのだ。そのために彼らは自分の罪をあなた方に転嫁したがっている。あなた方を共犯者にしたがっている」と説明した。
その際同氏は、ロシア国民が戦争に送られている唯一の理由は「あなた方に犯罪者や、彼らの宮殿や銀行口座を助けさせるためであり、あなた方自身のことも犯罪者にしてしまうためだ」と指摘した。
その上で同氏は、「あなた方は、それらの人々が責任を取らないようにするためだけに、死んだり、健康を失ったりするおそれがあるわけだ。この戦争において、クレムリンにそれ以外の目的はない。彼らは、あなた方に対して、何らかの『プランB』なるものや、何らかの秘密兵器について語るかもしれない。もうすぐ勝利が始まる、などと言うかもしれない。しかし、彼らの計画にあるのは、戦争を長引かせることに過ぎない。できるだけ多くの人々を殺して、状況を袋小路に追いやる計画だ。あなた方は、そのためだけに死にに行くことになるのだ」と強調した。
これに先立ち、ウクライナ国防省傘下情報総局のブダーノウ局長は、ロシアの首脳陣は、前線での多大な損耗を受けて、来年1月5日に新しい動員を開始する決定を採択したと発言していた。
なお、レズニコウ国防相は10月にも、ロシア国民に対して、類似の呼びかけを行っていた。