プーチン露大統領の「停戦」と称するものの発表に米独ウクライナ政権関係者コメント
ロイター通信が報じた。
バイデン米大統領は、「彼は、12月25日と新年に病院、幼稚園、教会を爆撃する準備があった…。つまり、私は、彼は少し酸素を見つけようとしているのだと思う」とコメントした。
ドイツのベーアボック外相は、ツイッター・アカウントにて、プーチン露大統領の「停戦」と称するものの発表を批判した。
ベーアボック氏は、「もしプーチンが平和を欲していたなら、彼らは兵を家に戻らせていたはずであり、戦争は終わっていたはずなのだ。しかし、当然ながら、彼は小休止の後に戦争を続けたがっている」と書き込んだ。
同氏はまた、その「停戦」と称するものはロシアの占領下、日々の恐怖の中を暮らす人々には自由も安全ももたらさないと強調した。
その上で同氏は、ドイツは、ウクライナ人が再び平和と自決の中で暮らせるようにすべく、彼らを支え続けると伝えた。
ウクライナのクレーバ外相は、ツイッター・アカウントにて、本件につき、ゼレンシキー宇大統領が10項目からなる「平和の公式」を提案したが、「ロシアはそれを無視し続け、クリスマスイブにヘルソンを砲撃し、新年に大規模ミサイル・無人機攻撃を行ったのだ」と喚起した。
そして同氏は、「彼らの現在の『一方的停戦』は深刻に受け止められないし、受け止めるべきではない」と強調した。
ウクライナのポドリャク大統領府長官は、ツイッター・アカウントにて、ウクライナはロシアと異なり、外国領も攻撃していなければ、民間人も殺しておらず、ウクライナが破壊しているのは自国領にいる占領軍の構成員だけだと指摘した。
さらに同氏は、ロシアは占領地を去らねばならず、その時初めて「一時的停戦」が生じるのだと伝えた。
欧州連合(EU)のミシェル欧州理事会議長は、ツイッター・アカウントにて、「侵略者はクレムリンだ。そして、犠牲者はウクライナの人々だ。ロシア軍の撤退が、平和と安全を回復する唯一の真剣な手段だ。一方的停戦の発表は、違法でグロテスクな併合と関連住民投票と同じく、偽であり、偽善である」と書き込んだ。
これに先立ち、同日、ロシアのプロパガンダメディアは、テロ国家ロシアのプーチン大統領が、1月6日12時から1月7日24時までの36時間、ウクライナ領の衝突ライン前線にて「停戦」を行うように指示を出したと伝えていた。
追加(6日0時16分):ミシェル欧州理事会議長のツイートを追記。