ロシア軍、7、8日にウクライナ8州を攻撃 民間人2名死亡、9名負傷=各地被害
東部ドネツィク州のキリレンコ州軍行政府長官は、テレグラム・チャンネルにて、7日未明、ロシア軍は同州中部と北部の攻撃を継続したと伝えた。最も激しい被害が出たのは、クラホヴェであり、1名が負傷、2軒の集合住宅と病院が負傷したと伝えた。また、オストリウシケとマルインカへの砲撃が確認されたという。さらに同氏は、ホルリウカ方面バフムート共同体では、バフムートで1名とクラスナ・ホラで1名民間人が死亡したと伝えた。またバフムートでは負傷者も5名出たという。他、プレドテチネでも1名が負傷したとのこと。
さらにキリレンコ氏は8日未明、ロシア軍が同州クラマトルシクを7弾、コスチャンティニウカを2弾のミサイルで攻撃したと伝えた。
キリレンコ氏は、「0時以降、敵はクラマトルシクを7弾の、コスチャンティニウカを2弾のミサイルで攻撃した。クラマトルシクでは、教育施設、産業施設、ガレージが損傷、コスチャンティニウカでは産業地区が損傷した。幸運なことに犠牲者はいない」と伝えた。
また同氏は、ドネツィク方面では、ロシア軍はクラホヴェ共同体を最も激しく攻撃しているとし、クラホヴェでは暖房ネットワークが損傷、クラヒウカでは民家3軒が損傷、さらにヴォウチャンカでは経済施設が、オストリウシケでは民家2軒などが損傷したと報告した。
ホンチャレンコ・クラマトルシク市長も、フェイスブック・アカウントで同氏への8日未明のミサイル攻撃の被害を公開した。
ティモシェンコ・ウクライナ大統領府副長官は、8日、テレグラム・チャンネルにて、7日の民間人犠牲者数は、死者2名、負傷者9名だと報告した。地域別には、ドネツィク州で1名死亡、8名負傷、ハルキウ州で1名死亡、ヘルソン州で1名負傷だったという。
その他、各地軍行政府の情報にもとづいた8日9時時点の報告書の概要以下のとおり。
スーミ州(北部):8日未明、ズノブ=ノウホロドツィケ共同体に自走榴弾砲の砲弾が26回着弾。木材加工企業が炎上。7日、敵は、ヴェリコピサリウカ共同体にて、無人機にて爆発物を2個投下。犠牲者なし。シャリヒネ共同体では、7日、ロシア軍が機関銃で3回攻撃。
ザポリッジャ州(南部):7日、ロシア軍はザポリッジャ、ビロヒルヤ、カムヤンシケ、フリャイポレ、ドロジュニャンカ、テミリウカ、ノヴォパウリウカ、マラ・トクマチュカ、ステポヴェ、ノヴォヤコウリウカ、オリヒウ、ノヴォアンドリーウカ、チャリウネ、マリニウカ、マリ・シチェルバキの民間インフラを砲撃。住宅やインフラ施設の破壊に関して6件の通報あり。一時的被占領下では、メリトポリとプリアゾウシケにて、ロシア軍があらゆるウクライナのテレビ局の放送を停止。
ドニプロペトロウシク州(南部):ロシア軍は、8日未明、ミロヴェ共同体とチェルヴォノフリホリウカ共同体を砲撃。犠牲者なし。
ハルキウ州(東部):7日夜、敵はハルキウ地区メレファをミサイル2弾で攻撃。50歳の男性が死亡。また、7日、チュフイウ地区スタリツャとクプヤンシク地区ドヴォリチュナへの砲撃あり。ドヴォリチュナでは、砲撃により、民家の屋根、国家非常事態庁庁舎、救助隊車両が損傷。
ルハンシク州(東部):ウクライナ防衛戦力は、ステリマヒウカ地区、マキーウカ地区、ビロホリウカ地区で敵攻撃を撃退。クプヤンシク方面とリマン方面では、ロシア軍がステリマヒウカ、ムヤソジャリウカ、プロシチャンカ、マキーウカ、ネウシケ、チェルヴォノポリウカ、ジブロヴァを砲撃。
ミコライウ州(南部):7日日中、ロシア軍は、クツルブ共同体の自治体を火砲で砲撃。民家が損傷。犠牲者なし。また、7日夜、ロシア軍は、オチャキウ共同体の沿岸線を砲撃。犠牲者なし。
ヘルソン州(南部):ロシア軍の迫撃砲・榴弾砲による砲撃で、レスプブリカネツ、ノヴォベリスラウ、ブルフンカ、アントニウカ、イヴァニウカ、ポニャチウカ、インフレツ、インジェネルネ、ミキリスケ、プリドニプロウシケ、ヘルソンの17の自治体の民間インフラが損傷。1名が負傷。ヘルソン州警察は、被占領地ノヴァ・カホウカにて占領者が薬局を占領したと報告している。ヘルソン州の解放された地域へは、人道支援が届いている。