フィンランド大統領、ボロジャンカとブチャを訪問
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ウクルインフォルム
フィンランドのニーニスト大統領は24日、ウクライナ中部キーウ州のボロジャンカとブチャを訪れ、ロシアの侵略の被害を視察した。
フィンランドのYleが報じた。
ボロジャンカでは、イェルコ市長が案内を行ったとある。その際、フィンランド側は、フィンランドにおける戦争とウクライナにおける戦争の類似点を指摘したという。
報道によれば、ニーニスト大統領は、復興につき話し合った他、フィンランドがウクライナに提供した仮住居を視察した。その際ニーニスト氏は、フィンランドもかつてスウェーデンから住居を受け取ったと伝えた。
同氏は、「これは、私に子供時代を思い出させるものだ。私は、当時スウェーデンの家と呼ばれる建物がある通りに住んでいた。なぜなら、スウェーデンが第二次世界大戦後にフィンランドにその建物を提供したからだ」と発言した。
ボロジャンカの防衛者たちはニーニスト氏に、ロシアの軍用木箱に描いた絵を贈呈した。その絵は、キーウの守護者とされる大天使ミカエルが描かれているもの。また、ニーニスト氏は、領土防衛部隊第114大隊の胸章も受け取った。
また視察時、ニーニスト氏は、キーウ州の戦闘の出来事について話を聞いたり、侵攻当初にキーウ近郊でロシア軍の車列が破壊される様子の動画を閲覧したりした。同氏は、親子やウクライナ軍の軍人と対話した。
同日、ニーニスト氏は、午後からキーウにてゼレンシキー宇大統領と会談している。両大統領は、フィンランドによるウクライナへの軍事支援と政治的サポートにつき協議した。ニーニスト氏は、ウクライナへの戦車レオパルト提供問題は、まだオープン(未解決)だと発言した。
同氏はまた、キーウ市内の戦死者哀悼碑へと献花を行った他、キーウの大学でスピーチを行い、学生たちと対話した。
写真:Yle、大統領府