「今次露宇戦争における決定的場面となるのはクリミア」=ホッジス元米軍高官
ウクルインフォルム
ホッジス元米国駐欧州陸軍司令官は、2014年以降ロシアに占領されているウクライナ南部のクリミアの解放を巡る戦いが、今次のロシア・ウクライナ戦争における決定的な場面となるだろうと発言した。
ホッジス氏がビジネス・インサイダーへのインタビュー時に発言した。
ホッジス氏は、「この戦争の決定的場面となるのはクリミアだ。ウクライナ政府は、ロシアによるクリミアの支配を維持することに同意ができないことを理解している」と発言した。
同氏はまた、ロシアがクリミアを維持している限り、ウクライナは安全が確保できず、経済復興もできないと指摘した。
そして同氏は、「今後数か月、ウクライナはクリミアの最終的解放のための条件を作り出していくだろう」との見方を示した。
さらに同氏は、クリミアの解放のためには、ウクライナはエイタクムス・ミサイルのような長射程高精度兵器が必要になるとし、ロシアが空爆、無人機・ミサイル攻撃を行うための『聖域』を持てないようにする武器をウクライナに提供したら、ウクライナはクリミアをロシアにとって維持し得ない場所にすることができると指摘した。
そして同氏は、クリミア解放には、ロシアとクリミアを繋ぐケルチ橋の破壊が必要となると指摘し、その点で、バイデン政権が長射程兵器のウクライナへの供与を渋っていることを批判し、それによって「無辜のウクライナ人が死んでいる」と指摘した。
写真:在ウクライナ米国大使館