バフムート方面のロシア側損耗はウクライナ側よりはるかに大きい=ウクライナ国防次官
ウクルインフォルム
ウクライナのマリャル国防次官は2月28日、同国東部バフムート方面では、ロシア正規軍が疲弊し、士気が下がっているため、ロシア側は傭兵集団「ヴァグネル」を集結させようとしていると指摘した。
マリャル国防次官がテレビ番組出演時に発言した。
マリャル氏は、「敵の攻勢は1月はじめから続いている。現在、バフムートあたりで敵は『民間軍事会社ヴァグネル』のプロフェッショナルな部隊を多く集結させている。同地では敵は強く数でも優勢だが、しかし、残念なことに、敵の損耗は私たちのそれよりはるかに大きい」と発言した。
また同氏は、ロシア正規軍はどうして死なねばならないのかがわからず、士気が低いが、ヴァグネルは傭兵であり、金銭で士気が保たれていると指摘した。
さらに同氏は、バフムート情勢につき「緊迫しており、困難であり、私たちは凄惨な戦いが生じていることを隠していない」と発言した。加えて同氏は、敵は主な努力をバフムートに集結させているとし、ドネツィク州全体を制圧する目的を持っていると指摘した。
その他同氏は、シルシキー陸軍司令官が恒常的に東部と前線に滞在しており、防衛の障害となり得る点や改善可能な点を把握するためにバフムートのほぼ全域を巡ったと伝えた。そして、同氏は、「直接現場で、追加的部隊の配置に関する決定が採択された」と発言した。
同氏は、現在バフムートに関して複数のロシア発のナラティブが出回っているとし、「彼らはバフムートが戦略的に重要な方面ではないなどと私たちに示そうとしている。それは完全にロシアのナラティブだ」と指摘した。