ウクライナ軍報道官、バフムートとアウジーウカの戦況を報告
バフムート方面に関しては、19日、ウクライナ軍東部戦力のチェレヴァティー報道官がテレビ番組出演時に発言した。
チェレヴァティー氏は、ロシア軍は全面侵攻開始前にはあたかも大きな戦力を持つ大軍であるかのように評価されていたが、現在同軍は、ウクライナの一地区の中心地でしかないバフムートの制圧作戦も戦術的に終わらせることができていないと指摘した。
また同氏は、「司令部でも、本部でも、私たちは防衛を正しく監督しており、バフムート方面を防衛する指揮官や軍人の勇気、英雄的精神、忍耐、目的意識、規格外の行動のおかげで、彼らは実質的に敵を出血させては戦闘能力を削り、その士気を破壊しているのだ」と発言した。
20日には、ウクライナ軍のドミトラシキウシキー・タウリヤ方面防衛戦力統一広報センター長がテレビ番組出演時に、アウジーウカ方面の情勢について報告した。
ドミトラシキウシキー氏は、「敵は、現在常にアウジーウカを包囲しようとしている。私は、アウジーウカが近々『第2のバフムート』になる可能性があるとする英国の同僚(編集注:英国防省の報告)に同意する。しかし、現時点では、その方面を攻撃しているロシアの部隊は全てがうまくいっているわけではない。敵はそこで保有する最後の予備戦力をもう使ってしまっており、甚大な損耗を被っている」と発言した。
同氏はまた、アウジーウカ方面では、ロシア側は兵力にも機材にも深刻な損耗を被っているとし、過去24時間だけでも敵はそこで3つの中隊を失ったと伝えた。
さらに同氏は、「アウジーウカ方面で行われた襲撃は、全て同じタイプのものだ。敵は、同じ位置から攻撃しているので、非常に予測がしやすい。それゆえに、ウクライナ軍人は自らの陣地を守ることができているのだ」と発言した。