ゼレンシキー宇大統領、ポンペオ前米国務長官と会談
4日、ウクライナ大統領府広報室が伝えた。
発表によれば、ゼレンシキー氏は、「残念ながら、戦争はすでに1年以上続いており、私たちは、米国が隣におり、私たちと一緒に共通の目的のために闘ってくれていることを嬉しく思っている。私たちは、2政党の支持とホワイトハウスからの支持を感じている」と述べ、米国国民全体へウクライナ支援につき謝意を伝えた。ゼレンシキー氏はまた、このようなキーウ訪問は、自由と民主主義のために闘っているウクライナ人への強力な支持のシグナルとなっていると指摘した。
ゼレンシキー氏は、米国商業界に対して、ウクライナへの積極的な投資を呼びかけるとともに、ウクライナの建設、農業、ITなどの分野におけるビジネスの発展可能性につき説明した。
加えて同氏は、防衛支援の継続と強化や、ウクライナが戦争で経験を積んでいることを踏まえた上での、防衛技術を共に発展させることの重要性につき強調した。
また、会談時には、ウクライナのNATO加盟や、対露制裁強化などの喫緊の問題についても話し合われた。
その他、キーウを訪問したポンペオ氏は、ニュースサイト「欧州プラウダ」へのインタビュー時に、ウクライナは1年半後の米国大統領選挙に集中するのは止めるべきだと主張した。
ポンペオ氏は、「米国には3億3000万人の人が住んでいる。しかし、米国がこれまでに採択した法律にはいずれも、支出の報告責任が必要だと書かれている。私たちが資金が必要なところに向かったこと、あらゆる国が参加していること、リソースが正しく使われていることを確信するためである。しかし、それに加えて、私たちが(ウクライナ支援を)続けていくことを、私は確信している」と発言した。
同氏はまた、ウクライナは自分たちのところで何が変えられるか、米国の投資家の参入をもたらす改革などに集中すべきだと発言した。同氏は、「あなた方は、あと1年半先の米国の選挙に集中するのは止めるべきだ。なぜなら、私たちは、ウクライナの首脳陣から、これまでに行われてきたことを引き続き行うことを期待しているのであり、あなた方の主権のために戦う準備があることを示すことを期待しているからだ。それが維持されるなら、世界中のウクライナへの支持も維持される」と発言した。
マイク・ポンペオ氏は、トランプ米政権期、2018年から2021年にかけて国務長官を務めた人物。