時間の経過はウクライナと反攻準備に有利=レズニコウ宇国防相
レズニコウ氏がリトアニアの通信社「デルフィ」へのインタビュー時に発言した。
レズニコウ氏は、「ロシアは、そこ(バフムート方面)で『にじり寄り進軍』戦術をもう半年以上用いており、甚大な損耗を被っている。それはつまり、その損耗がなければ、彼らは全ての戦力を私たちに対して、別の防衛線や別の前線、どこか強化や防衛の水準がもっと低い地点で用いることができたということだ。しかし、今、私たちは毎日、彼らに大きな損失を加えており、実質的に彼らを万力で押さえているのだ…。ドネツィク・ルハンシク両州の州境にできるだけ迅速に達するというクレムリンの夢と計画は、崩壊している」と述べ、だからウクライナ軍はバフムートの防衛を続けているのだと説明した。
同氏はまた、ロシア軍はこれまで何度も進軍計画の日にちを口にしてきたが、それまで結果に達することができていないとし、それは「彼らが心理的にも負けていることを意味するし、そこでは兵力だけでなく、兵器も弾薬も失っている」と発言した。
加えて同氏は、現在時間の経過はウクライナにとって「反攻を準備する上で決定的な意味を持っている」と発言した。そして、その時間はウクライナにとって有利となっているとし、それは「私たちが見ているように、ロシアの体制内の遠心的プロセスがますます加速している」ことも理由だと指摘した。その際同氏は、「クレムリンの異なる塔の間で対立が生じている」とも発言した。
同時に同氏は、ウクライナの情報機関によれば、ロシア首脳陣はさらに動員を発令して、ロシア国民300万人すらも犠牲にする用意があると指摘した。同氏は、その際のクレムリンのロジックは、第一に、女性は子供をまだ産めるという、昔からのロシア政権の主張であり、さらに「第二に、私たちの情報機関によれば、クレムリンの高官の多くが、戦略的試算と計画を次のロジックで固めている。それは、『私たちは100万人だろうと300万人だろうと後悔しない。なぜなら、その損失は、私たちが2000万人とともにウクライナの半分を統合するのであり、そうしたらその損失は穴埋めできるのだから』というものだ」と指摘した。
さらに同氏は、この戦争は「どのような協議によっても凍結できない」と強調した。