ロシア軍はバフムート以外では拠点防衛に移行 ヴフレダル制圧の脅威はない=宇軍情報機関トップ
ウクルインフォルム
ウクライナ国防省傘下情報総局のブダーノウ局長は、ウクライナ領に駐留するロシア軍が拠点防衛に移行したとし、例外的に彼らが進軍の試みを行っている前線はバフムートとアウジーウカ北側とマルインカだと指摘した。
ブダーノウ局長がRBCウクライナ通信へのインタビュー時に発言した。
ブダーノウ氏は、「彼らはあらゆるところで完全に拠点防衛に移行した。前線で彼らの(進軍の)試みが続いている場所は、バフムート市の試み、アウジーウカ北の制圧の試み、マルインカでの局地的戦闘行為だ。アウジーウカもマルインカも同じ戦術であり、バフムートでは地表から自治体を抹消する試みである」と発言した。
同氏はまた、バフムートはロシア側戦力が多大な損耗をもって一定の戦術的戦果を得ている唯一の場所だと指摘した。加えて同氏は、「その他のどの場所にも全く戦果がない中で、彼らは、何か、何らかの勝利を自国の『騙され切った』社会に見せなければならないという問題の前に立ち尽くしているのだ。そこは、何らかのなけなしの何かができている唯一の場所だ。さらに、そこに(編集注:ヴァグネル傭兵を率いる)プリゴジンが、バフムートを奪うと発言したことが加味されている。彼は、喜んで歌いでもするつもりなのだろうが、しかしそれは実現していない」と指摘した。
同氏はまた、ドネツィク州ヴフレダルが制圧される大きな脅威は現在ないと指摘した。
記者から、ロシア側がいずれかの前線の地点で現在進軍作戦を活発化したり開始したりすると考えられる根拠を持っているかと尋ねると、ブダーノウ氏は、ロシア側はそのようなことを計画していないと答えた。
写真:情報総局