ウクライナ軍、説明一転 露軍弾道ミサイル「キンジャール」を撃墜したと発表
6日、オレシチューク空軍司令官がテレグラム・チャンネルに書き込んだ。
オレシチューク氏は、「そう、私たちは、『比類なき』キンジャールを撃墜したのだ! それは5月4日の未明の攻撃の際、キーウ州の上空で起こった。ミサイルKh-47がロシア領から発射されたのだ」と書き込んだ。
また同氏は、撃墜は防空システム「パトリオット」で行われたと補足した。
6日、イフナト氏は、テレビ番組「統一ニュース」出演時に、記者からの弾道ミサイル「キンジャール」の撃墜の難度についての質問に答える形で発言した。
イフナト氏は、「それは、実態で言えば『イスカンデル』と呼ばれているもののの空中発射型ミサイルである。イスカンデルは、下から上へ飛翔する弾道ミサイルであり、弧を描いて高速で発射される。その点、空中発射型のKh-47『キンジャール』は、戦闘機MiG31Kが同ミサイルを搭載する。なお、ウクライナ全土の警報が常に鳴っているのは同機によるものだ。(中略)今回は4日未明2時ごろ、同戦闘機がサヴァスレイカ飛行場から離陸し、そこから発射した。キーウ州を管轄する航空司令部『ツェントル(中部)』がその標的を補足した。それは、弾道ミサイルを撃墜することのできる防空システム『パトリオット』の部隊が対応した」と説明した。
同氏はまた、ウクライナは防空強化のためにできるだけ多くの「パトリオット」を必要としていると述べた。また、ウクライナはSAMP/Tなど他の防空システムの到着も待っていると伝えた。
これに先立ち、5日、イフナト報道官は、5月4日にキーウ上空で弾道ミサイル「キンジャール」が撃墜されたとの情報を否定していた。イフナト氏は、公共放送局に対して、「使用の可能性はあったが、弾道ミサイルは確認されていない」と発言していた。今回の発表は、これまでの発表の訂正にあたる。
写真:dpa