ロシア軍、キーウをさらに空襲 死傷者あり
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ウクルインフォルム
ウクライナへの侵略戦争を続けるロシア軍は、30日未明に同国首都キーウに対して、過去48時間で4度目の無人機による空襲を行った。ウクライナ防空部隊により20機以上の自爆型無人機が撃墜されたが、市内各地で無人機の破片が落下し、被害が出ている。
キーウ市州行政府とクリチコ・キーウ市長がテレグラム・チャンネルで報告した。
爆発音が聞かれたのは、ポジール地区、ホロシーウシキー地区、スヴャトシンシキー地区、ドニプロウシキー地区、ダルニツィキー地区、ペチェルシキー地区。朝5時前に、撃墜された無人機の破片で集合住宅の住民1名が死亡したことが判明した。
クリチコ市長は、「ホロシーウシキー地区では、破片の落下の被害で集合住宅にて火災が発生し、救助隊が約20名を避難させた。1名が死亡。1名、高齢の女性が医療班により病院に搬送された。負傷者2名に、現場で支援が施された」と伝えた。クリチコ氏はまた、ホロシーウシキー地区では計4名が病院へ搬送され、3名が現場で治療を受けたと補足した。
キーウ市州軍行政府は、暫定情報として、防空戦力によりキーウ上空で20機以上の無人機を撃墜したと伝えた。
軍行政府はまた、ホロシーウシキー地区の他、ペチェルシキー地区では無人機破片で自動車が損傷、ダルニツィキー地区では破片で民家で火災が発生し、自動車も損傷、ドニプロウシキー地区では破片が緑地に落下、ポジール地区では非居住型建物に破片が落下、スヴャトシンシキー地区では破片が企業の敷地に落下したと伝えた。
ダルニツィキー地区の破片落下による被害 写真:キーウ市軍行政府
ダルニツィキー地区の破片落下位による火災 写真:キーウ市軍行政府
これに先立ち、ロシア軍は、29日の未明と日中にキーウに対してミサイル・無人機での大型攻撃を行っていた。