ウクライナのNATO加盟展望に関する各国首脳の発言まとめ

ウクライナのNATO加盟展望に関する各国首脳の発言まとめ

ウクルインフォルム
11日、リトアニア首都ビルニュスにて、NATO首脳会議が始まった。ウクライナは、同会議にて、明確な安全の保証と明白なNATO加盟展望(戦後の加盟への招待)を得たいと考えている。

本件に関するNATO加盟各国の首脳による関連発言をウクルインフォルムが伝える。

バイデン米大統領は、CNNへのインタビュー時に、「私は、ウクライナがNATO加盟を主張する権利を得られるように、私たちがウクライナのための合理的な道を敷かなければならないと思っている」と述べ、プーチン露大統領による全面侵攻前の、ウクライナをNATO加盟させないようにせよとの要求を拒否した上で、NATOには「オープンドア政策」があることを喚起した。

同時にバイデン氏は、「しかし、私は、(編集注:ウクライナのNATO加盟に関する)投票を呼びかけることを話すのは時期尚早だと思っている。ご存じだろうか、今、民主化やらその他のことを含む、応じねばならない別の要件があるのだ」と発言した。

ショルツ独首相は11日、ビルニュスNATO首脳会議開始前にて、ウクライナのNATO招待の決定は加盟国が一致団結して行わねばならないと発言した。

ショルツ氏は、「ブカレストにて以前採択されて、発展させることが可能な合意に関して、ここで私たちが共通の決定を採択することが大切だ」と述べた。同氏は、「全てのことを正しく行う」ために、ドイツと米国は非常に活発に議論に参加していると発言した。

ドゥダ・ポーランド大統領は11日、ビルニュスにて、「私たちは、ウクライナのためのNATOへの直接的で明白な道を作り出さねばならない」と発言した。

トルドー加首相は11日、ビルニュスにて、「カナダは(編集注:ウクライナ軍人の)訓練を強化し続ける。私たちは、ウクライナへの直接支援を増やしていくし、それはすでにおよそ80億ドルとなっている。そして、私たちはそれを提供し続けていく。正にそのために、私たちは、条件が許す時のウクライナのNATO加盟への明確な道について、皆が団結しているのをとても嬉しく見ている」と発言した。

ストーレ・ノルウェー首相は、ビルニュスにて、「私たちは、この(NATO首脳)会議がウクライナのため、ウクライナのNATOにおける将来のための非常に明確な展望を与えることを期待している」と発言した。同氏はまた、同首脳会議は、NATOとウクライナの関係を格上げし、NATOウクライナ理事会が政治レベルで開始することを喚起した。

ストーレ氏はまた、ウクライナは将来NATOに加盟する展望を有していると述べつつ、戦争が続いている限り、NATO加盟国はウクライナが領土一体性を守れるようにするために、努力しなければならないと発言した。同氏はさらに、ウクライナのNATO加盟への招待は、全ての加盟国がそれに同意する「然るべき時」に行われるとの見方を示した。

カッラス・エストニア首相は11日、ビルニュスにて、ウクライナのNATO加盟は戦争が続いている限りは不可能だが、ウクライナは現在、戦争が終わった時の加盟に関する明確で迅速な計画を受け取るべきだと主張した。

カッラス氏は、「私たちがまだ話し合っている問題の1つが、ウクライナのNATO加盟だ。もちろん、私たちは、戦争が続いている限りはそれは起き得ないということは理解している。私たちは、いくつかの同盟国の懸念を非常に注意深く聞いており、私は、私たちが良い妥協に到達すると思っている。それは、ウクライナにとっては明確なNATO加盟への道となることを意味する。なぜなら、NATO加盟は、唯一かつ、最も安価で、現実に機能する安全の保証だからだ。戦争が終わったら、その時は可能性の窓が開き、ウクライナはNATOに加盟できるようになる」と発言した。

同時に同氏は、戦争が終わった時にウクライナがNATOにどのように加盟するかについての具体的なステップを定めなければならないとも発言した。

タヤーニ伊外相は、ウクライナはロシアとの戦争が終結したらNATOに加盟すると発言した。伊ラ・レプッブリカ紙が報じた

タヤーニ氏は、「私は、戦後必ず生じる(編集注:ウクライナの)将来の加盟のための土壌を準備するために、ウクライナNATO理事会の活動を開始させることは正しい選択だと思っている」と発言した。

なお、11、12日、ビルニュスにてNATO首脳会議が行われている。ゼレンシキー大統領は、自身が同首脳会議へ出席することを認めている。11日、ゼレンシキー大統領は、NATO首脳会議の開催されているビルニュスにて、ウクライナ抜きで同国のNATO加盟招待の条件についての表現が協議されていると批判した


Let’s get started read our news at facebook messenger > > > Click here for subscribe

トピック

ウクルインフォルム

インターネット上の全ての掲載物の引用・使用に際しては、検索システムに対してオープンであり、ukrinform.jpの第一段落より上部へのハイパーリンクが義務付けてられています。また、外国報道機関の記事の翻訳を引用する場合は、ukrinform.jp及びその外国報道機関のウェブサイトにハイパーリンクを貼り付ける場合のみ可能です。「宣伝」のマークあるいは免責事項のある記事については、該当記事は1996年7月3日付第270/96-BPウクライナ法「宣伝」法第9条3項及び2023年3月31日付第2849ー9ウクライナ法「メディア」の該当部分に従った上で、合意/会計を根拠に掲載されています。

© 2015-2024 Ukrinform. All rights reserved.

Website design Studio Laconica

詳細検索詳細検索を隠す
期間別:
-