英国防省、ロシア軍のウクライナ東部での攻勢を分析
ウクルインフォルム
英国防省は21日、ロシアはウクライナ北東部ハルキウ州にて攻勢を活発化させているが、ウクライナ東部のロシア軍攻勢烈度も高いままだと報告した。
英国防省が軍情報機関の分析をソーシャルメディア「X」アカウントに掲載した。
報告には、ロシア軍はウクライナ東部のアウジーウカから北西方面において作戦を集中させ続けているが、同時にE50幹線の両側の広範な前線でも攻撃を行っていると書かれている。
E50幹線はロシアが占領するドネツィク市とウクライナが管理するポクロウシク市を繋ぐ主要な道路であり、現在の前線から約30キロの地点にあり、それがおそらくロシアの作戦上の目的となっていると指摘されている。
報告にはまた、「過去72時間、ロシア軍は、おそらく多大な損耗を出しながら、戦術的な戦果を上げてきた。ロシアのこの方面での攻撃は、おそらく、突出部を作り出し、ドネツィク州のウクライナ戦力を分断することを模索している」と書かれている。
さらに国防省は、ウクライナ部隊の情報をもとに、バフムートの北、シヴェルシク市のある地区にてウクライナ軍が5月18、19日にロシア軍と激しく衝突したこと、またビロホリウカ、ヴェルフニョカムヤンシケ、ロズドリウカのウクライナの陣地が砲撃を受けたことを伝えている。同時に、ロシア軍のこの方面の戦果は極めて限定的だと評価されている。
写真:ウクライナ軍参謀本部