ウクライナ情報総局、ロシア拘束からのアゾフ隊員の解放が特に難しいことを認める

ウクライナ情報総局、ロシア拘束からのアゾフ隊員の解放が特に難しいことを認める

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ウクライナ国防省情報総局のユソウ氏は26日、ロシアに拘束されている国家警護隊「アゾフ」部隊の隊員を解放させる作業は特別に難しいことを認めた。

ユソウ氏がテレビ番組「統一ニュース」出演時に、記者から「アゾフ」隊員を捕虜交換で帰還させることの難しさに関する質問に答える形で発言した。

ユソウ氏は、まずこれまでにアゾフスタリからロシア側に投降した軍人の内50名以上を帰還させることができていると伝えた。

その際同氏は、「個々の部隊に関して闘いが続いている。残念ながら、作業が特別に難しい部隊がある」と発言した。

さらに同氏は、「ロシアのプロパガンダは一定のイメージを作り出した上で、あとで自分で信じるようになり、それが作業を難しくするのだ。自分のところの社会に対して、何らかのひどいナチス主義者の話をしておきながら、妥協をどうやってするというのだ?」と発言した(編集注:ロシアが自国社会に向けてアゾフ隊員をナチス主義者だと主張しているために、彼らを解放させることが難しくなっている、という意味)。

その上で同氏は、アゾフ隊員のの帰還作業は行われており、すでに一定の結果があるが、それは公の場では発表されないと伝えた。

その他同氏は、ウクライナとロシアの捕虜が捕虜交換で自国に帰還した後に、彼らの状態に違いがあることを全世界が目にしていると発言した。

また同氏は、捕虜に対する非人間的な扱いに関して、ロシアに対する圧力が世界で高まっていると指摘した。そして同氏は、「『平和サミット』(編集注:6月15、16日にスイスで開催された)にて、私たちの捕虜の権利の保護と彼らの帰還の必要性に個別に注意が向けられたことは重要な要因だ。一定の肯定的な動きがあるが、しかし、私たちの防衛者の権利侵害の確立、彼らが拘束されている場所での権利の保護、彼らの帰還に関する作業はまだ非常に多くある」と伝えた。

これに先立ち、ウクライナのゼレンシキー大統領は25日、ロシアに拘束されていたウクライナ軍人90名の帰還を報告していた

2024年初頭、「アゾフスタリ」防衛者の家族からなるグループが、国家警護隊第12特命分遣隊「アゾフ連隊」(当時)の隊員900人以上がすでに2年以上ロシアに拘束されていると発表していた。

2022年5月20日、ロシアに制圧されたマリウポリにてアゾフスタリの防衛を行っていた軍人たちに対して、防衛停止の命令が下されていた。

2022年6月、ゼレンシキー大統領は、マリウポリ防衛戦の後、ロシアに拘束されたウクライナの軍人は2500人以上だと伝えていた。


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