シルシキー宇軍総司令官、クリミア解放は「現実的」
シルシキー総司令官が英ガーディアン紙へのインタビュー時に発言した。
記者から、ウクライナがクリミアを解放することは可能かと質問されると、シルシキー氏は、「それは現実的だ。当然、大きな軍事機密である」と発言した。
同氏はまた、ウクライナは1991年時点の国際的に認められたウクライナ国境への到達のために、あらゆる可能なことを行うと発言した。
さらに同氏は、ロシアに航空戦力・防空に優位がある中、ウクライナは無人機をロシアより頻繁に利用していると指摘した。そして、ウクライナ軍は「数ではなく質で」戦っているとし、無人機は「火砲と同様の重要な役割を担っている」と発言した。
その他同氏は、ウクライナ軍がロシア領内深部の目標への攻撃に長射程自爆型無人機を有効に利用していることを強調した。そして同氏は、ウクライナの無人航空機は、ロシア領内の軍事兵站と関係する、工場、燃料庫、弾薬庫といった「約200の重要インフラ施設」を攻撃したと伝えた。同時に同氏は、無人水上艇はロシアの黒海艦隊の約3分の1を沈めたとも指摘した。
同氏は、「それは確かに彼らにとっての罠となり、あるもの(船)にとっては墓となったのだ」と指摘した。
そして同氏は、ウクライナが複数攻撃によりロシア軍のレーダーやミサイル発射台を破壊したことで、クレムリンはクリミアのセヴァストーポリ港から「自国軍を完全に撤退」しなければならなくなったと指摘した。しかしながら、同氏は、ウクライナがクリミアとロシアを繋ぐケルチ橋をいつ破壊する計画なのかについては明かさなかった。
その他同氏は、西側戦闘機「F16」はウクライナの防空能力を強化し、ウクライナがロシアのミサイルをより効果的に撃墜し、地上の敵目標物をより精確に攻撃することを可能とすると強調した。しかし、同氏は、その戦闘機は前線から「40キロ、あるいはそれ以上」離れたところで使用しなければならないという一定の制限があるとし、そうでなければロシアがそれらを撃墜できてしまうからだと指摘した。
戦争への勝利の時期に関して質問されると、シルシキー氏は、それに答えるには非常に勇敢でなければならないとし、「私たちは、それが実現するようあらゆることを行っている。私たちにとってそれ以上に重要な課題は、存在しない。私たちは、被占領地にいて、苦しんでいる国民を解放するために勝利せねばならないのだ」と発言した。