ゼレンシキー宇大統領、「クルスクの災難はプーチン支配の終わり」 クルスク作戦につき説明
ゼレンシキー大統領が同日夜の動画メッセージで発言した。
ゼレンシキー氏は、「私たちは、プーチン時代にロシアが実際のところどのように動いてきたかを見ている。24年前、クルスクの災難があった(編集注:2000年8月12日の原子力潜水艦『クルスク』の沈没事故)。それは、彼の支配の象徴的な始まりだった。今、彼にとっての終わりが見えている。そして、今回もまたクルスクだ。災難は、彼の戦争だ。こういうことは、人々とあらゆるルールを蔑ろにする人々に常に起こることだ。ロシアは戦争を他者にもたらしてきたが、今、それは家へ戻ってきている」と発言した。
同氏はまた、ウクライナは常に平和のみを求めてきたし、ウクライナ政権はその平和を必ず確保すると明言した。
さらに同氏は、ロシア領クルスク州にてウクライナ軍は約1000キロ平方メートルをコントロールしていると伝えた。
その際同氏は、「それは具体的には、ロシア軍が私たちのスーミ州へと攻撃してきた地区である。6月1日から今日までの時点で、約2100の砲撃がスーミ州領域に対して行われてきた。そのため、私たちの作戦は、ウクライナにとって安全保障問題であり、ロシア軍から国境隣接地域を解放するものである」と説明した。
加えて同氏は、ウクライナを支援する全ての人、ウクライナのために戦い、働いている全ての人に謝意を伝えた。
同氏は、「私はまた個別に、私たち、ウクライナのために交換基金を満たしている(編集注:捕虜を拘束している)私たちの部隊に感謝したい。私たちにとって、全ての私たちの人々をロシアの拘束から取り戻すことは原則的に重要だ」と発言した。
これに先立ち、12日、シルシキー宇軍総司令官は、現在ウクライナ軍はロシア領を約1000平方キロメートルコントロールしていると発言した。
6日、ロシア発のテレグラム・チャンネルは、ロシア領内の国境周辺で戦闘が起きているとし、ウクライナ軍がクルスク州に「侵入した」と主張していた。