「プーチンはスーミへ攻勢を仕掛けようとしていたが、私たちが彼のゲームを破綻させた」=ゼレンシキー宇大統領

「プーチンはスーミへ攻勢を仕掛けようとしていたが、私たちが彼のゲームを破綻させた」=ゼレンシキー宇大統領

ウクルインフォルム
ウクライナのゼレンシキー大統領は6日、ロシアの独裁者プーチン氏はウクライナ北部スーミ市に対して新たな攻勢を仕掛けようとしていたが、ウクライナ軍がクルスク州の作戦によって彼の計画を破綻させたと発言した。

ゼレンシキー大統領がドイツ領の米ラムシュタイン空軍基地で開催されている第24回ウクライナ防衛問題コンタクトグループ会合の開会式の際に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

ゼレンシキー氏は、クルスク作戦につき、「今日、私たちのロシア領クルスク州での私たちの作戦が始まって、ちょうど1か月だ。それは、プーチンがウクライナに対する戦争の拡大を準備していた国境隣接地域である。彼は、私たちのスーミ市への新たな攻勢を始めるつもりだった。しかし、私たちは彼のそのゲームを破綻させ、反転攻勢によりロシア軍を自分たちの領土へと押し返しているのだ」と発言した。

また同氏は、今日ウクライナはロシア領クルスク州にて1300キロ平方メートルの領土をコントロールしているとし、それは100以上の自治体を含むと指摘した。

そして同氏は、「その領土の多くは、単にロシア軍が捨て去ったものだ。彼らは、私たちの軍の接近を目にしたら、逃げ出していった。当然、多くは、戦闘にて私たちの戦力がコントロールを得たものだ」と発言した。

加えて同氏は、ウクライナ戦力の行動により、ロシアがスーミ市に対して新たな攻勢を始める脅威、5月のハルキウへの攻勢開始のような脅威はなくなったと指摘した。

その他同氏は、クルスク作戦はプーチンの本当の意図を示すことになったとも発言した。その際同氏は、「クルスク州で作戦が続いているにもかかわらず、ロシア軍はドンバスでの攻勢を続けており、そこで最も戦闘力のある(ロシア軍の)戦力が戦っている。プーチンはロシアのための安全確保よりも、ウクライナを占領することを望んでいるのだ。彼は、ロシアの大地や人のことを心配してはいない」と強調した。

また同氏は、「私たちのクルスク州での作戦の最初の1か月で、ロシア軍の約6000人の兵が死傷しており、さらに数万のロシア兵がその他の戦闘圏にいる」と発言した。

写真:中継動画からのスクリーンショット


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