
ロシアの無人機がチョルノービリ原発4号機のシェルターに着弾=ゼレンシキー宇大統領
ゼレンシキー大統領がフェイスブック・アカウントで伝えた。
ゼレンシキー氏は、「本日未明、ロシアの爆薬弾頭付き攻撃用無人機がチョルノービリ原子力発電所壊れている4号機からの放射線から世界を守っているシェルターに着弾した」と伝えた。
そして同氏は、「そのシェルターは、ウクライナが欧州や世界の国々、米国や、人々のために真の安全を望む全ての人と一緒に建設してきたものだ」と喚起した。
同氏は、「世界で、そのような施設を攻撃し、原発の敷地を占拠し、戦闘行為を行い、被害のことを全く考慮しない唯一の国は、現在のロシアだけだ。そして、そのテロ脅威は世界中にとってのものである」と強調した。
チョルノービリ原発のシェルターは同無人機で破損したとし、生じた火災は鎮火されたという。現時点で、放射線量は上昇していないとし、恒常的なモニターが行われているという。同氏は、初期評価では、その破損は著しいものだと伝えている。
その上で同氏は、「ロシアは毎晩ウクライナのインフラや私たちの街にそのような攻撃を行っている。ロシアは自らの軍を拡大し続けている。ロシアは自らの狂った反人間国家レトリックを変えていない。そして、それはプーチンは全く交渉への準備をしていないことを意味する。彼は世界を騙し続けることを準備しているのだ。だからこそ、命を大切にしている人皆のまとまった圧力が要る。侵略国に対する圧力だ。ロシアは、自らの行動の責任を負わねばならない」と書き込んだ。
ウクライナの国家原子力規制局によると、ロシアの無人機による攻撃は、2025年2月14日1時54分に、チョルノービル原子力発電所4号機上空のシェルター施設に対して生じたという。
攻撃と火災により、同シェルターとクレーン倉庫の設備が破損したという。
なお、チョルノービリ原子力発電所4号機のシェルターは、日本政府も支援して建設されたもの。
写真:国際原子力機関(IAEA)