
ロシア軍はクルスク州からスーミ州へと戦闘を移そうとしている=国境警備庁
ウクルインフォルム
ウクライナのデムチェンコ国境警備庁報道官は24日、ロシアの工作諜報グループがウクライナ北部スーミ州へと活動範囲をひろげ、戦闘をロシア領クルスク州からウクライナ領へと移そうとしていると発言した。
デムチェンコ報道官がテレビ番組出演時に発言した。
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デムチェンコ氏は、「以前は、スーミ州北部で敵の工作諜報グループの大半が摘発されていたが、今は、スーミ州の南部、南東部の近くへの彼らの侵入の試みを複数の事例で確認している」と伝えた。
そして同氏は、そうすることで敵は戦闘をクルスク州からウクライナ領へと移そうとしていると指摘した。
同氏はその際、「敵は、私たちの部隊が自分たちの作戦を遂行したクルスク州から、ウクライナの防衛戦力を追い出すだけの十分な数の部隊を集結させた。私たちの課題は何より、今ノヴェンケとジュラウカで目にしているような、敵の進軍を阻止すべく自らの防衛を維持することだ」と強調した。
さらに同氏は、「敵は、最大5人の小規模襲撃グループ選出を使ってウクライナ領へと戦闘圏を拡大しようとしている。時々そのような襲撃行動は、できるだけ早く国境を越えるために四輪バギーで行われることもある。そして、ウクライナ領の奥深くまで進み、さらに集結し、戦闘圏をウクライナ領へ広げようとしているのだ」と発言した。
同時に同氏は、敵の襲撃グループは効果的に撃退できているとも述べ、「彼らは国境を越えた直後あるいはその手前のところで殲滅されている。そのために、その方面の国境警備庁とウクライナ軍の部隊は、火砲や無人機を用いて、そのグループを殲滅している」と伝えた。
同氏は、敵は今年のはじめから、530キロ以上の国境のあるスーミ州にて工作諜報グループを最も積極的に使っていると指摘した。